先日の記事で「今昔マップ on the web」というのをご紹介したが、今日は航空写真での新旧比較の話である。 自分が現在住んでいる場所や、これから引っ越す先の昔の姿を知りたいと思う人は多いはず。 そのためには地図による比較というのが参考になるのだが、もう一つ役に立つのが航空写真だ。 私がよく利用しているのは国土交通省の空中写真閲覧サービス。 これを利用して3か所ばかり比較してみた。 クリックして拡大 まずは、横浜の造船所跡にできた「みなとみらい21地区」。 左の写真が2007年4月26日撮影で、右側は1977年11月12日のもの。 30年間でこんなに変化しているが、桜木町駅裏から新港ふ頭に向かう鉄道敷きはそのままである。 最近は汽車道なんて呼ばれているけど、かつてはウィンナーと言われていた。上空から眺めた姿が連結するウィンナーソーセージに似ているからだ。 クリックして拡大 接収されていた本牧から新本牧へ。 左側:2007年4月27日撮影 右側:1967年5月16日撮影 接収地時代は逆Cの字型をした幹線道路(本牧通り)を挟んで、海側がエリアⅠ、山側がエリアⅡと呼ばれていた。 ちなみに、ここには写っていないが根岸森林公園の後ろ側はまだ接収されたままで、こちらはエリアXという。 この「X」というのはアルファベットのXなのか、それともローマ数字で10を意味する「X」なのか、どちらなんだろうか。ご存じの方いらしたら教えてくださいませ。 ところで、この米軍根岸住宅地区は返還が決まったようだが、できれば再開発などせず、このままの状態で賃貸住宅にしてほしいと思っている。 あんなところで暮らしてみたいもんね。 クリックして拡大 こちらは厚木飛行場付近。 左側:2007年10月28日撮影 右側:1978年1月11日撮影 1945年8月30日、連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサー元帥が、本土進駐部隊の主力の一部を率いて降り立った飛行場である。 このあと戦車隊が横浜に向かった。 そして海岸通りから山下公園に第一騎兵師団が集結。 横浜税関には、マッカーサー元帥の到着と同時に連合国臨時総司令部が置かれた。 さて、新旧の写真を見比べると、30年間で飛行場ギリギリのところまで開発されてきたことが分かる。 国土交通省 地図・空中写真閲覧サービスはありがたいシステムだと思う。 ここには様々な時代の写真がアップされていて、これを誰でも無料で閲覧できるのだ。 高解像度を選択すると少しは鮮明なものを見ることができるが、やはり限界があって拡大していくとボヤケテしまう。 有料になってしまうが、1200dpiの写真も入手できるよ。 無料でも便利なのは2画面表示ができることだ。 左側の窓にボタンがついており、それをクリックしたあと、地図を2つ選ぶと瞬時に比較写真が表示される。 皆さんも自宅周辺や会社の近辺を閲覧してみたらいかが。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
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