(ヘリパッドいらない住民の会、国頭村宮城村長にヘリパッド工事中止を求める村決議を要請)
3月5日(水)、早朝から平和市民連絡会の高江便を運転、午前9時過ぎに北部訓練場に着いた。N4-2地区の工事現場では数人の作業員が目撃されており、芝張り等の作業を行っているようだ。
現場では、2月末になって100台ほどの4トンダンプで赤土が搬出されている。防衛局が県に提出した赤土流出防止条例の申請書では、現場で発生した赤土は盛土に再利用するので現場からの残土処分はないことになっている。このような残土処分の必要が生じたことは県にも届けておらず、同条例違反だ。現状では、今回、搬出した赤土の処理方法も分からない。午前中、赤土流出防止条例を所管する県・環境保全課に問い合わせてみた。県の担当者は、「申請書とは違うので、事情を聞くために防衛局、業者に来てもらおうと連絡しているが、防衛局からはまだ返事がない。」という。防衛局は、このままでは県に説明できないので、時間を稼いで体裁を取り繕っているのだろう。県はすぐに現地立入調査を行い、条例違反行為に対して毅然とした措置をとるべきだ。
あいにくの天候だったが、ヤンバルの山は、イタジイの新緑の中にアオバナハイノキの薄紫のベールが見事だった。ヤンバルの植物に詳しいAさんの話では、ここ数年、こんなに鮮やかに咲いたことはないという。
昼過ぎ、住民の会のメンバーらとともに国頭村役場に向かった。村長室で宮城村長に面会。国頭村議会にヘリパッド工事の中止を求める陳情書を出すので、村長の協力を求めた。今年1月初めにも宮城村長に会ったが、村長はその後、すぐに防衛局に問い合わせたという。今後、工事が始まるN1、H、G地区はいずれも国頭村の中なので、村として一度、現場の立入調査をしてほしいと要請したが、村長も前向きな姿勢を見せてくれた。隣の大宜味村議会は2010年に「ヘリパッド建設に反対し、北部訓練場の無条件返還を求める意見書」を決議しているが、国頭村としても何らかの取組を期待したい。
(アオバナハイノキの薄紫の花が素晴らしい)
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宮城国頭村長は、かって「北部訓練場のヘリパッドは受け入れられない」と表明していた。(しんぶん赤旗日曜版 2012.8.5)