チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

何故、この時期に入ってきたのか? 金武湾に大浦湾の地盤改良工事(サンドコンパクション)作業船。大浦湾に石材を搬出している宮城島の鉱山ではうるま市島ぐるみ会議が懸命の抗議行動

2024年12月05日 | 沖縄日記・辺野古

  今日(12月5日・木)は、朝から金武湾へ。浜田漁港の防波堤のすぐ近くに巨大な地盤改良(サンドコンパクション)作業船が泊まっている。大浦湾の軟弱地盤改良工事のための作業船だという。まもなく大浦湾に向かうだろう。

 しかしこの時期のサンドコンパクション作業船投入には疑問が多い。

 地盤改良工事に着手するには、事前に大型のトレミー船で、海底一面に厚さ1.5mの砂を敷き詰める敷砂工が必要となる。しかし敷砂工はまだ始まっておらず、地盤改良工事までにはまだまだ時間を要するはずだ。何故、今頃からサンドコンパクション作業船が来ているのか。工事の「進捗」を見せつけることにより、県民の諦めを誘ったものとしか思えない。

        (金武湾に停泊しているサンドコンパクション作業船) 

 その後、金武湾からうるま市の海中道路を通り、宮城島の鉱山に向かった。

 宮城島の沖宮鉱山の前には、うるま市島ぐるみ会議のメンバー20数名が抗議行動に集まっていた。11月20日からこの鉱山から大浦湾への石材搬送が始まり、ほぼ毎日、60台ほどのダンプトラックが出入りしている。今日も、ダンプが鉱山から出るたびに、座込んだり、横断幕を広げての抗議行動が取り組まれている。その都度、機動隊による強制排除が続く。

     (鉱山前の道路には、亀裂が入っている。)

 昨日のブログにも書いたが、宮城島に入ってからこの鉱山への道は、ほとんどが農道である(池味集落から先は県道)。県が整備した農道だが、現在はうるま市に譲渡され、うるま市が維持管理の責任を持っている。

 農道であるから、舗装厚も薄く、1日に大型車15台から40台未満の交通量(Ⅰ-2交通)を前提に設計されているにすぎない。

 しかし現在は、この鉱山からのダンプトラックだけでも60台/日ほどになっている。他の大型車を含めれれば、100台は超えるだろう。この状態が続けば、農道の舗装はすぐに破損してしまう。すでに農道のあちこちでひび割れ、沈下も見られる。

 この問題については、昨日の沖縄県議会の代表質問でも取り上げられた。西銘純恵県議の質問に対して、県の農林水産部長は次のように答えている。

「この農道は1日あたり15台から40台未満の大型車の交通量区分の設計基準で施工されています。県からはうるま市に、設計条件等の情報共有は行っております。交通規制等の実施に関しては、うるま市の判断となります。」

この農道は1日当たり100台の大型車の交通量は想定されていないことから、舗装面の破損などにより農業用車両や一般交通の支障となることが予想されます。交通規制等を行う場合、管理者であるうるま市が県公安委員会等との道路交通法に基づく調整が必要となります。」

 県も現状では道路が破損するおそれを認めている。うるま市島ぐるみ会議はうるま市への申入れを準備している。

    (すでに農道のあちこちで舗装面の沈下やひび割れが見られる。)

 

 帰途、中城湾港からの石材積込みの状況を監視したが、東埠頭には不動テトラ社のサンドコンパクション作業船が停泊していた。泡瀬の埋立工事のための作業船のようだが、近くで見るとやはり巨大なものだ。

 

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