11月12日(月)、午前7時に第2テントに集まり、久しぶりに海上行動に参加した。私はOさんと「勝丸」を担当。他には「平和丸」とゴムボート「ポセイドン」。カヌーは12艇だった。
汀間漁港から大浦湾を突っ走り、辺野古側に向かう。大浦湾の外周部約5000mにはまた、フロートが張り巡らされてしまった。
長島の間を抜け、辺野古崎付近に着いた。すでに松田ぬ浜から出たカヌーメンバーらが、フロートの先端にしがみついて作業を止めている。
台船が新たなフロートを曳航してきて、長島の前から辺野古側にフロートを張り出し始めた。カヌーが抗議行動を続けるが、海上保安官らのボートが走り回り、次々とカヌーを拘束していく。
平和丸にも海保が乗り込み、両側をボートで挟み込まれてそのまま辺野古の方に曳航されてしまった。
海保のボートに両側を固定され、松田ぬ浜まで曳航される「平和丸」。ほんの少しの距離だが、1時間以上もかける。時間稼ぎの嫌がらせだ。
私は所用で昼で船を降りたが、午後も作業が続いたので、辺野古側でのフロート設置はかなり進んだものと思われる。しかし、辺野古側でのフロート設置は本来、許されないものだ。辺野古環境保全図書では「辺野古側に汚濁防止膜を設置すると海草藻類に損傷を与えるので設置しない」と記載されていた。それを変更するのであれば、埋立承認の際の留意事項に基づき、知事の承認を受けなければならない。
防衛局は、辺野古側の外周護岸造成に際して、知事の承認を得ないまま辺野古側でのフロート設置を行なってきた。(夏の台風の際は、フロートのアンカーが海底を引きずられ、広範囲に藻場が損傷したことが確認されている。)
この問題は、本年8月31日の沖縄県の埋立承認撤回の理由の一つにもあげられている。それにもかかわらず、今回、再び、辺野古側でのフロート設置作業を始めたのだ。絶対に許されない。