チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

<検証・辺野古工事再開に向けて②>埋立土砂の海上搬送と、工事用仮設道路②、中仕切護岸造成のための石材・鋼材の陸上搬送

2018年10月27日 | 沖縄日記・辺野古

 10月27日(土)は、沖縄国際大学で開かれた沖縄環境ネットワーク20周年記念シンポジウムに参加した。ジョン・ミッチェルさん、桜井国俊さんらをはじめ盛りだくさんの報告者で内容の濃いシンポジウムだった。デニー知事からのメッセージも寄せられた。

 昨日の本部町での学習会でもお話をしたのだが、来週にも国土交通大臣が執行停止の申立てを認め、まもなく工事が再開される可能性が強い。大浦湾へのフロート再設置に続いていよいよ辺野古側への土砂投入が始まる。

 18日のブログでは、埋立土砂はダンプによる陸上搬送は知事への設計概要変更申請をしない限り出来ず、全て本部港(塩川地区)から海上搬送されることを説明した。 

 ・10月18日のブログ(検証・辺野古工事再開に向けて①)

 ところが防衛局は、埋立土砂運搬に関して深刻な問題をかかえている。予定されている辺野古側の埋立に必要な土量は129万㎥、大型ダンプトラックで換算すると26万台~30万台という大変な量である。ところが現在では、海上搬送してきても陸揚場所はK9護岸しかない。1日に200台ほどのダンプトラックで陸揚げするのがせいいっぱいだ。土曜日・日曜日、お正月等も休まずに作業を続けても3年半から4年もかかってしまう。

 そのため防衛局はいずれ知事に設計概要変更申請を行ない、ダンプトラックによる陸上搬送を併用しようとするだろう。しかしデニー知事はそれを許可するはずがない。

 そこで防衛局が取り得る手段は、陸揚げ場所を増やすことしかない。当初、作業ヤード付近から大浦湾に仮設岸壁(300m)や仮設桟橋(280m)を造成する計画があった。環境監視等委員会にも提案されたが、県の了解が得られそうにもなく頓挫してしまった。

 そこで今回は、K9護岸の一部を仮設工として造成して陸揚用の桟橋としたように、中仕切護岸N1、N2を造成して桟橋とするのではないかと考えられる。もちろん目的外の造成であるから設計概要変更申請をしない限り許されないが、防衛局は工事を強行する可能性が高い。

 また土砂運搬のためには、K9護岸、N1護岸、作業ヤードを結ぶ工事用仮設道路②を完成させる必要がある。工事用仮設道路②は南側からかなりの部分がすでに完成しているが、さらに北進を目指すのではないかと思われる。

 従って、工事再開は主に土砂の海上搬送、②-1工区への土砂投入を中心に行なわれるが、同時に、工事用仮設道路②、N1護岸、N2護岸造成のための根固用袋材にいれる栗石のダンプトラックでの搬入、また鋼材等の搬入も始まるものと思われる(工事用仮設道路②の北側部分は美謝川が流れ込んでいるため締め切ることはできず、鋼材を使って造成される)。

 これらの資材は、当然、工事用ゲートから搬入される。土砂の海上搬送を阻止するための本部港での抗議行動だけではなく、工事用ゲートの監視を強める必要があるだろう。 

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