今日(12月28日・月)は、朝から辺野古。シュワブのゲート前から、瀬嵩、名護市役所へ。午後は大急ぎで那覇に戻り、南部地区からの土砂採取問題を調べるために、沖縄総合事務局環境資源課、那覇産業保安監督事務所、沖縄県庁等をまわった。
辺野古ダムの一角では、美謝川の切替のためのボーリング調査が続いている。名護市は従来、辺野古ダム湖面での行為は名護市法定外公共物管理条例で協議の対象としてきたが、今回は協議不要としてしまったため、野党議員団と連携した取組が続いた。
先日の名護市議会でも、野党市議団が提案した「ボーリング調査の中止を求める決議」が採択されたが、名護市は今も議会決議に従おうとはしない。
名護市は、市議会審査の途中、議員らの求めに応じて数10頁のボーリング調査の資料一式を提出した。しかしそこには肝心のボーリング調査の単管やぐらの図面、構造図等がなかった。そこで私は12月15日、名護市に対してこれらの文書の公文書公開請求を行った。
この開示請求に対して、渡具知名護市長は12月25日付で、「一部公開決定」、すなわち一部を黒塗りにしてしまった。今日(28日)、その図面を受領したので下に添付する。
名護市長の言い分は、「国等が行う事業に関する情報であって、公にすることにより、当該事業の適正な執行を妨げる恐れがある」(名護市情報公開条例第7条第4号)というものだ。担当者に聞くと、「防衛局に照会したところ、この部分の不開示を求められた」という。
しかし、下の図をみても分かるように、ボーリング調査の単管やぐらなど、きわめて簡単な構造のものである。名護市は、2014年の協議で行われたベルトコンベアや湖面での環境調査等の図面はそのまま公開した。今回、議会に出されたボーリング調査に関する資料でも、図面以外の資料はそのまま提出されている。今回のような簡単な図面を黒塗りにする理由はない。
今回の図面の黒塗りは今後、問題となる美謝川の切替やベルトコンベア設置等に関する資料を非公開とすることを狙ったものとしか考えられない。防衛局からの圧力もあったのではないか。
とうてい納得できないので、すぐに全面開示を求める審査請求を行った。今後、名護市情報公開審査会で審査されることとなる。総務課で聞くと、驚いたことに、名護市ではここ4~5年、不服申立てはなかったという。審査会の委員さんは3人の弁護士さんというが、厳正な判断を期待したい。
ボーリング調査のための資材運搬のレール
一面にブルーシートを張って隠しているが、今日もボーリング調査が行われていた。
下が、黒塗りの図面。何故、ボーリングの単管やぐらのような簡単な構造のものを隠すのか?
もう御用納めだというのに、今日もミキサー車やダンプトラックの進入が続いた。
12月13日の朝日新聞は、「首相官邸では毎週月曜、防衛、国土交通、法務各省の担当者が集まる会議が、開かれている。和泉洋人・首相補佐官がその場で、日々の土砂の投入量を細かくチェック。「知恵をしぼれ」と叱咤(しった)するという」と報じたが、防衛局も焦っているのだろう。
シュワブのゲート前から瀬嵩へ。丘の上から大浦湾の状況を確認する。