今日の琉球新報に、昨日の日米合同委員会で国道329号を跨ぐ陸橋の整備が合意されたという小さな記事が掲載されていた。
辺野古の工事に関連して、辺野古弾薬庫の第2ゲートの少し名護側に、国道を高架で超えて大浦湾に埋立土砂を搬送するための工事用仮設道路①を設置することになっているのでその工事かと思った。しかし、日米合同委員会の合意事案概要を見ると、少し前まで辺野古の工事用ゲートとして使われていた付近に陸橋を整備するものだった。
米軍が直接、発注する工事なのか、防衛局のホームページにはこのような工事の入札公告等は掲載されておらず、工事の詳細は不明である。しかし、かなりの規模の工事となり、国道への影響もあるだろう。
辺野古新基地建設事業のための工事用ゲートが、辺野古弾薬庫の方に移されたのも、この陸橋工事のためだった可能性がある。
『沖縄の米軍基地』(沖縄県)を見ても、キャンプシュワブに挟まれた国道329号は、米軍への提供区域ではない。陸橋を掛ければ、その部分、実質的に米軍への提供区域が増えることになり(数年前には、国道329号の少し辺野古側にも、地下トンネルの工事が造成されているが)、到底、納得できない。
<追記>
辺野古新基地建設事業では、辺野古ダム周辺から大量の土砂を削り、大浦湾埋立てに使用する計画となっている。
現在の計画では、辺野古ダム西側からは、辺野古ダムの上を高架橋で渡り、ベルトコンベアで、国道329号を高架で超える工事用仮設道路①で大浦湾に運ぶとされている。
しかし、今回、明らかになった道路を使えば、辺野古ダム西側の土砂を大浦湾に運ぶのはずっと容易になる。この道路も、辺野古への土砂運搬用に使われるのではないかと思われる。