アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

2017年公開予定のアジア映画ラインナップ(下)東南アジア・南アジア・西アジア映画

2017-02-05 | インド映画&宝塚歌劇

前回からの続きです。

<東南アジア映画>

『タレンタイム~優しい歌』 公式サイト 
(2009/マレーシア/マレー語、中国語、タミル語、英語/120分/原題:Talentime)
  監督:ヤスミン・アフマド
  主演:マヘシ・ジュガル・キショール、パメラ・チョン
  配給:ムヴィオラ
  公開予定:3月下旬シアター・イメージフォーラムほかで公開

『ラオス 竜の奇跡』 公式サイト 
(2016/日本=ラオス/112分/原題:Saynamlai)
  監督:熊沢誓人
  主演:井上雄太、ディダー・シティサイ
  配給:アーク・エンタテインメント
  公開予定:2017年6月有楽町スバル座ほか全国ロードショー

『Ma' Rosa(原題)』
(2016/フィリピン/フィリピノ語)
  監督:ブリランテ・メンドーサ
  主演:ジャクリン・ホセ、フリオ・ディアス
  配給:ビターズ・エンド
  公開予定:2017年夏

『The Woman Who Left(英語題)』
(2016年/フィリピン/ピリピノ語/226分/原題:Ang Babaeng Humayo)
  監督:ラヴ・ディアス
  主演:チャロ・サントス=コンチョ
  配給:マジックアワー
  公開予定;2017年秋シアター・イメージフォーラムほか全国公開予定
※ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作

『珈琲哲学-恋と人生の味わい方-(仮題)』 
(2015/インドネシア/インドネシア語/原題:Filosofi Kopi )
  監督:アンガ・ドゥイマス・サソンコ
  主演:チコ・ジェリコ、リオ・デワント、ジュリー・エステル
  配給:ココロヲ・動かす・映画社〇
  公開予定:2017年


<南アジア映画>

『汚れたミルク あるセールスマンの告発』  公式サイト
(2015/インド=フランス=イギリス/90分/英語・ウルドゥ語//原題:Tigers)
  監督:ダニス・タノヴィッチ
  主演:イムラン・ハシュミ、ギータンジャリ、ダニー・ヒューストン、アディル・フセイン
  配給:ビターズ・エンド
  公開予定:3月4日(土)より新宿シネマカリテにてロードショー

『娘よ』 公式サイト
(2014/パキスタン=アメリカ=ノルウェー/ウルドゥ語/116分/原題:Dukhtar/英語題:Daughter)
  監督:アフィア・ナサニエル
  主演:サミア・ムムターズ、サレア・アーレフ、モヒブ・ミルザ
  配給:パンドラ
  公開日3月25日(土)より岩波ホールにて公開

『バーフバリ 伝説誕生』 公式サイト 
(2015/インド/テルグ語/138分//原題:Baahubali: The Beginning)
  監督:S.S.ラージャマウリ
  主演:プラバース、ラーナー・ダッグバーティ、アヌシュカ・シェッティ、タマンナー
  配給:ツイン
  公開予定:4月8日(土)より新宿ピカデリーほかロードショー

『QUEEN(原題)』
(2014/インド/ヒンディー語・英語)
  監督:ヴィカース・バール
  主演:カングナー・ラーナーウト、ラージクマール・ラーオ
  配給:ココロヲ・動かす・映画社〇
  公開予定:2017年
※「キネマ旬報」には配給の提出した「カンガナー・ラーナーウト」という表記が使ってありますが、ヒンディー語では、長母音の前の短母音の[a]は脱落する、という法則があるので、正しくは「カングナー」となります。まあ、カングナー本人がローマ字表記を「Kangana Ranaut」と書いちゃってるので、ヒンディー語がわからない人は「カンガナー」が正しいと思ってしまうのも無理ありませんが、直してほしい...。


<西アジア映画>

『人生タクシー』 公式サイト 
(2015/イラン/ペルシア語/82分//原題:Taxi)
  監督:ジャファール・パナヒ
  主演:ジャファール・パナヒ
  配給:シンカ
  公開予定:4月15日(土)より新宿武蔵野館他ロードショー
※2015年東京フィルメックスで上映

『セールスマン』
(2016/イラン/ペルシア語//原題:Forushandei)
  監督:アスガー・ファルハディ
  主演:シャハブ・ホセイニ、タラネ・アリシュスティ
  配給:スターサンズ、ドマ
  公開予定:2017年6月Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開
※カンヌ国際映画祭で、脚本賞と主演男優賞を受賞

『父のタラップ車』
(2015/トルコ/トルコ/105分/原題:Merdiven Baba)
  監督:ハサン・トルガ・プラット
  主演:ハジュ・アリ・コヌック、エスラ・デルマンジュオウル
  配給:JCK
  公開予定:2016年秋
※2015東京国際映画祭で上映。昨年のラインアップにも入っていたのですが、配給会社が変わったようです。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

東アジア以外の作品も、非常に盛りだくさんな2017年。まだまだ発表されていない作品もあって、楽しみな年となりそうです。あと、アジア映画ではないのですが、4月7日(金)から公開されるオーストラリア映画『ライオン 25年目のただいま』(2016)にも、ナワちゃんことナワーズッディーン・シッディーキーがちょろっと出ていたりして、インド映画ファンは映画館通いに忙しい1年になりそうですね。私としては、『バーフバリ 伝説誕生』『QUEEN』のような、正統派(?)インド娯楽映画の公開が増えるのを祈りたいところです。

では、ますますアジア映画ファンが増えることを願って、1週間遅れですが、「恭喜發財! 年年有余! 富貴吉祥! 萬事如意!」。今年1年が、皆様にとってよいお年になりますように。




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4 コメント

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あはまど様 (cinetama)
2017-02-12 17:12:25
再度のコメント、ありがとうございました。

製作と配給と宣伝はまったく別の仕事なので、大手なら1社がそれぞれの部署で担当してやる場合もありますし、いろんな会社の分業体制ということも当然多いですよ。
アジア映画の場合、日本の会社が製作にかかわった例ではちょっとすぐには思いつきませんが、アジア映画を輸入した場合は、買った会社(提供)、それを映画館にかける会社(配給)、マスコミ等に広める会社(宣伝)は別の会社になることが多いです。
「提供」を「製作」に置き換えれば今度のケースなのですが、その時々で一番いい方法を選んでいらっしゃると思うので、製作に関わった日活が配給や宣伝を担当しなかったからと言って、誰も奇異には思わないでしょう。
単なる業務分担だと思いますので、「残念」とお思いにならなくてもいいのではないでしょうか。
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日活製作なのに配給は外注? (あはまど)
2017-02-12 13:10:26
リプありがとうございます。

はい、キネ旬の記事をcinetama様がアップされたことは理解しております。2017年に公開されることも記事を以前読ませていただいたので承知しております。

ただ部外者としてなにか腑に落ちないのは、製作に日活が噛んでいるにもかかわらず、配給や宣伝は他社が取り仕切っていることです。こういうのは外注というのでしょうか?
http://headshot-movie.net/

出資比率や利益回収などいろいろ事情があるのかなと勝手に推測してますが、なにか残念な気持ちなのは確かです。モーブラザースの前作KILLERS は日活配給なだけに。

ともあれ、日本でも話題になることを期待してます!
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あはまど様 (cinetama)
2017-02-08 22:08:57
コメント、ありがとうございました。
本当にお久しぶりです。

今回は最初に断ったように、「キネマ旬報」2月下旬号の記事にリストアップされたものだけを取り上げています。
『ヘッドショット』に関しては、1月3日の拙ブログ記事「2017年お年賀状からのアジア映画公開情報」で取り上げたので、私もリストを探したのですが、日活さんの欄自体が「外国映画」カテゴリニーになかったのでした。
(「日本映画」カテゴリーには日活さんの欄があったものの、この作品は入っていませんでした)
http://blog.goo.ne.jp/cinemaasia/e/1015b7a6b7579db131fa6949482c08a8
でも、上の記事を見ていただければ公開は決定、というのがおわかりいただけるかと思います。
出来がいいらしいとのこと、楽しみですねー。
返信する
『ヘッドショット』が見当たりませんが (あはまど)
2017-02-08 19:39:50
Cinetama様、大変ご無沙汰してます。インドネシア在住のあはまどこと轟です。久しぶりにコメントさせていただきます。

3月11日からの上映が正式に告知され、ようやく予告編とポスターも解禁となった、インドネシア製アクション映画『ヘッドショット』がリストに載っていないようなのですが、日活が製作配給に絡んでいるからなのでしょうか?インドネシアでは昨年末に上映されましたが、『ザ・レイド』シリーズに勝るとも劣らないアクションの連続で大いに満足しました。ラスボス役のサニー・パンが渋かったです。

ストーリー的に弱い部分はあるものの、アクション映画ファンならきっと満足できる出来栄えではないかと思います。

以下拙ツイートのまとめですのでご参考までに。

https://togetter.com/li/1059083
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