ご紹介するのが大変遅くなってしまったのですが、昨年末、「アジア映画で<世界>を見る」という本が出版されました。2012年に「アジア映画の森~新世紀の映画地図」を出版してくれた作品社からで、この本の編集者の一人夏目深雪さんが企画し、夏目さんと共に石坂健治さん、野崎歓さんというお三方が編者になっています。
![]() |
アジア映画で〈世界〉を見る――越境する映画、グローバルな文化 |
石坂 健治,市山 尚三,空族,ショーレ・ゴルパリアン,諏訪 敦彦,中沢 けい,夏目 深雪,野崎 歓,野中 恵子,萩野 亮,福間 健二,松岡 環,森山 直人,四方田 犬彦,渡邉 大輔,宇田川 幸洋,金子 遊 | |
作品社 |
内容は多岐にわたっていて、とても一言では紹介できないため、作品社のHPをご覧いただければと思います。対談形式のものは読みやすいのですが、前作以上に歯ごたえのある映画理論も多く、アジア映画上級者の方にはうってつけの1冊です。
そして今回も、出版に合わせてイベントが企画されています。チラシが届いたので、そのまま載せてしまいます。詳しくは、主催するアテネ・フランセ文化センターのこちらのサイトをご覧下さい。(「各回」と「プログラム」との関係がいまいちわかりにくい....)
では、2014年もアジア映画をどうぞよろしく!
アテネの文化センターのカウンターに置いてました
(フランス語の授業で毎週土曜日に通ってます)
イスラエルやパレスチナなど観たことのない国の作品や石坂さんのトークも気になります。時間があえばぜひ立ち寄ってみたいです。
フランス語もやってらっしゃるんですか!? すごいですね、真面目なお勤め人でいらっしゃるのに。
私は、ここにある土日はあれこれあってダメなのですが、まことさんはぜひいらしてみて下さい。こんな豪華メンバーのトークというか講義が1日で山盛り聞けるなんて、二度とない機会かも知れません.....。
『アジア映画で〈世界〉を見る』、先週入手したところでした。まだインド映画と香港映画関連の対談のところと野崎さんの「東風をいかに受けとめるか」しか読んでいないのですが、これから読み進めるのが楽しみです。
アジア映画に関しては、それほど出版点数が多くないように思われますので、今後も歯ごたえのある本がたくさん出版されるといいですね。
イベント、行けなくて残念です…。
この本の宇田川幸洋さんと野崎歓さんの対談(P.107~)は私もその場で聞いていたのですが、もっともっと聞いていた~い、と思わせられる対談でした。
そのうち誰か若い方が聞き役になって、「宇田川幸洋:香港映画回憶録」なんていう、宇田川さんのトークをまとめた本を出してほしいものです。どなたかやりませんかねー?