富山地方鉄道では3/4にダイヤ改正を行なうことを発表した。改正概要は以下の通り。
★平日
●7時台の上市発着を中滑川まで延長運転させる。
●8時台の越中舟橋発着1往復を部分廃止して、越中荏原発着に変更する。
●宇奈月温泉発534の普通を部分廃止して、電鉄黒部始発に変更する。
●下り特急『くろべ』2本を30分ほど繰り上げる。これに伴い、電鉄富山1100発の黒部行を、先行する西魚津発宇奈月温泉行と統合する。
★シーズン土休日(4/15~11/30)
●立山1500発の急行を1505発の特急に格上げさせる。また、立山1651発の特急電鉄富山行を新設する。
●電鉄富山発1351、1510の普通立山行を新設する。
●岩峅寺発922の普通電鉄富山行を新設する。岩峅寺発948の普通電鉄富山行ついては、始発駅を立山に変更する。
★土休日
●宇奈月温泉発1049の特急『くろべ』を新設する。これに伴い宇奈月温泉発1041の普通を部分廃止して、電鉄黒部始発に変更する
●電鉄黒部発1216の特急『くろべ』と宇奈月温泉発1422の特急『くろべ』を廃止する。
●西魚津発1807の電鉄黒部行を廃止し、先行列車の時刻を繰り下げる。
●富山駅発1600~1850の環状線の運転間隔を、現状の13~14分間隔から10分間隔に短縮し、10分ヘッドの時間帯を拡大させる。
★終日
●環状線の始発を繰上げ、富山駅発543、富山駅着608とする。それに伴い、南富山駅前600発の富山駅行を繰上げ、522発に変更する。
●データイムの富山駅→南富山駅前発を2分繰下げ、それ以外の駅では1分繰下げる。
●電鉄富山~上市間での等時隔性を高める。
----------------------------------------
JRグループ改正に合わせた富山地鉄のダイヤ改正、でも富山のJRで大きく変わったのは、2006の東京行『かがやき』が1937に繰り上がったくらいだけど。今回大きく変わったのは、シーズン土休日の立山線、午後時間帯を中心に特急、普通が増発となった。
増発する特急は立山発1505、1651の2本、アルペン特急と違い有峰口、岩峅寺、五百石に停車するが、普通よりも15分前後速い49分で富山に到着する。立山発1505の方は1447着のケーブルカーから接続を取るから、接続時間が拡大した感じだが、1651の方は新設なので、美女平で室堂バスから接続しない立山着1627のケーブルカーからの接続となる。室堂バスを新設して対応するのだろうか。新設しなくても、美女平で散策したり、立山でお土産を買えばいいのだけどね。接続悪いとはいえ、1725の普通まで待ちぼうけを食らう現状よりはマシになるけど。
新設となる特急の電鉄富山着は1554、1740。1554着は東京行『かがやき』に21分接続、金沢行『つるぎ』に23分接続、1740着は東京行『かがやき』に35分接続、金沢行『つるぎ』に31分接続となる。乗り換え時間としては長いが、お土産を買うことを考えると理想的な接続時間だ。特急以外にも、送り込みの普通が増発されたので、13時台、15時台の立山方面は毎時2本体制となる。
平日朝は電鉄富山に8時過ぎに到着する列車が、上市発から中滑川発に変更、後続の急行が通過する駅から上市高校に通学する生徒の利便性を図る。一方、8時台後半の越中舟橋発着は越中荏原発着に短縮、常願寺川を渡ると富山の市街地から離れ、駅周辺に学校がないから、通学の逆流動もないのだろうか。
一方、宇奈月温泉の始発は部分廃止により20分繰下げとなる。でも、宇奈月温泉発615でも首都圏方面への新幹線は間に合うし、急行だから電鉄富山着が10数分遅くなるだけなんだよな。それよりも、この急行の新魚津でのあいの風富山方面への乗り換え時間が2分というのが、電鉄富山まで客を逃さないための策略だと思える。
『くろべ』は平日のみ繰上げで、金沢発921、1056の『はくたか』の接続を受けるように。東京発844の『はくたか』からは33分接続するが、東京発752の『はくたか』に接続する列車は『くろべ』から普通になり、宇奈月温泉着は20分繰り下がった。土休日に新設、いや普通から格上げとなった『くろべ』は朝一番のトロッコから12分接続、金沢行『はくたか』には10分で接続、東京行『はくたか』には26分で接続する。午前中に1本増発されたものの、需要の見込めない1往復は廃止され、宇奈月温泉行3本、黒部行は新設の1本になった。新幹線に接続する宇奈月温泉1558発を特急格上げしても良さそうだけど、短縮してもせいぜい6分だからな。
環状線は富山駅着608の電車を新設、619の東京行『かがやき』に接続させる。もう少し早ければ、612の金沢行『つるぎ』に接続するけどね。中町(西町北)以北では現状でも609の電車が接続しているけど、環状線の始発が繰り上がれば、総曲輪辺りのホテルからの利便性が上がるのか。それにしても、セントラムの南富山駅前発着運用があるというのは、今回の始発繰上げで初めて知った。南富山駅前発の時刻表を見て、富山駅前行の時間が30分以上繰り上がっていたのは、セントラムの送り込みということなのね。西町以南から国際会議場まで乗り通す人はいないから、富山駅前行という案内で十分なのか。
最新の画像もっと見る
最近の「情報(東日本)」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事