JR西日本は、来春の改正時に、大阪~姫路間に通勤特急『らくラクはりま』を投入することを発表した。
『らくラクはりま』は、途中、加古川、西明石、明石、神戸、三ノ宮、大阪に停車、平日の朝と夕方に1本ずつ運転する。車両は289系の6両編成を充当、姫路寄り先頭車1号車は半室グリーン車と女性専用指定席、2号車と3号車は自由席、4号車から6号車までは指定席となる。
特急料金は姫路・明石から大阪まで、通常期指定席が1490円、チケットレス特急券が200円引きの1290円、自由席は970円、自由席回数特急券は780円、J-WESTチケットレスサービスは姫路から720円、明石から620円である。加古川・西明石発着は今後設定を検討している。
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JR神戸線にも、ようやく通勤タイプの特急列車が設定されることに。他線区では、ライナーが設定されていた経緯から、大和路線以外は通勤するため特急が運転されていたが、JR神戸線は新快速を増発するだけだった。通勤時間帯の神戸線特急を見てみると、夕方時間帯は、大阪発17時26分の『スーパーはくと11号』、18時04分の『はまかぜ5号』、20時06分の『スーパーはくと13号』が設定されているが、朝時間帯は大阪着9時19分の『スーパーはくと2号』が設定されているだけだ。それら特急の利用状況から通勤需要が見込まれることから、通勤特急の設定に踏み切ったと思うのだけど、その割にはタイミング的に遅いような。多分、『くろしお』用の289系が、減便や運転区間短縮で余剰になったから設定できたのだろう。平日だったら臨時の設定はないし。
停車駅は三ノ宮までは新快速と同じ、特急の通過する加古川、西明石もフォローする。この辺は、新快速では着席保証がなく、加古川で座れなかったら、大阪まで1時間近く立ちづくめになてしまう。西明石は新幹線通勤もできなくはないが、目的地が大阪だと新大阪を通る分遠回りになるから、新快速一択のようなものだ。姫路、西明石からで、新幹線と重複しているためか、新大阪まで走らない。新大阪は新大阪で副都心化が進んでいることを考えると、新幹線以外の需要はなくはないが、回送が面倒なのだろうか。
設定時間は、姫路発は6時03分ぐらいだと予想、新快速が5時54分から6時14分まで開き、快速が続行するからだ。大阪着は7時10分前と早いけど、複線区間のピーク時の線路容量を考えると妥当ではないかと。大阪発は、プレスリリースが夕方となっていることから、18時台となると思うのだけど、この時間帯は大阪始発の新快速が15分毎に設定されているから、着席保証の付加価値が薄れてしまう。三ノ宮・神戸から姫路への移動では付加価値はあるけど。
JR東日本のスワローサービスと違い、自由席も連結しているのが特徴の『らくラクはりま』、だが、J-WESTチケットレスサービスを使うと、自由席どころが自由席回数特急券に安く指定席の利用ができる。チケットレスサービスの価格は、50キロ以上の明石まで620円、90キロ近い姫路まで720円、JR東日本えきねっとチケットレスサービスの50キロまで650円、100キロまで900円に比べると安く設定されている。
今後は、通勤特急は車両の兼ね合いであまり増発できないから、Aシートを拡充していくのではないかと。683系を網干滞泊にすれば増やせるのだけどね。
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