●「スーパーとかち」の最高速度を130km/hから120m/hに引き下げ、車体傾斜装置の使用を取りやめる。このことにより平均所要時間は9分、最速達時間は2時間28分から2時間39分になる。
●午後下り「スーパーとかち」「スーパーおおぞら」の設定時間帯を見直し、札幌14時20分発以降は1時間08分~45分の運転間隔とする。
また、上りについては朝一番の「スーパーおおぞら2号」の設定時間帯を約40分繰上げ、最終スーパーとかちの設定時間帯を16時台から19時台にシフトさせ、2時間40分ブランクを移行する。また、最終「スーパーおおぞら」から最終「スーパーカムイ」へ接続するように変更する。
●「スーパー北斗2号」の停車駅に、登別、伊達紋別、洞爺を追加する。登別では普通列車に接続し、札幌から幌別、鷲別方面及び、白老から函館、本州方面への利便性を図る。なお停車駅追加による所要時間増はない。
●「すずらん5号」の設定時間帯を13時台から11時台に変更し、データイムの2時間半ブランクをなくす。また、「すずらん2号」の設定時間帯も11時台から9時台へシフトさせ、室蘭へのビジネス客などの利便性を図る。
●「スーパー宗谷」についても車体傾斜装置の使用を取りやめ、名寄以南の所要時間が数分増加する。なお、上り2号については設定時間を10分繰り上げ、「スーパー北斗10号」に乗り継げるようにする。
●快速「エアポート」の最高速度を120㎞/hに引き下げ、札幌~新千歳空港間の標準所要時間を37分に変更する。
●苫小牧648発の室蘭行を増発する。(東室蘭~室蘭間は既存列車)
●荻野620発の苫小牧行を東室蘭まで延長運転し、東室蘭発546の苫小牧行にする。列車を乗り継ぐことで、札幌には810、新千歳空港には726に到着する。
●長万部620の東室蘭行を幌別まで延長運転する。その折り返しで、幌別828発の東室蘭行を新設して、室蘭行に接続させる。
●函館本線で運転している711系30本のうち、16本を721系で置き換える。
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130キロ運転取りやめによる所要時間増を、接続や運転間隔の見直しでフォローしたダイヤ改正。列車の設定時間帯は減便前に比べると良くなっている。一時期は、帯広発札幌方面が13時台に2本もあったからな。
スーパーおおぞらの始発は626になり、札幌到着は11時前、飛行機は千歳に9時50分に着くから札幌着時間については差がなくなる。札幌発17時台以降の帯広方面が約1時間毎に利用できるようになったのは高評価。夕方時間帯においての列車の使い勝手を考えると、10分ぐらいの所要時間増は気にならない。
唯一の速達型スーパー北斗2号は一気に停車駅増、これで北斗、スーパー北斗は朝夕の大沼公園通過を除いて停車駅が揃う。スーパー北斗2号は、設定当初は東室蘭のみ停車だったが、2000年ぐらいから南千歳、苫小牧が加わり、今回の改正で胆振地方の駅が加わることに。朝一の函館方面への特急と考えれば、新幹線開業までに加わると思っていたけどね。新幹線開業を考えると、アイリスを特急化したうえで東室蘭発着にしてほしいところだ。
「スーパー宗谷」から「スーパー北斗」への悪接続は5ヶ月で終了、再び「スーパー宗谷」から陸路を使って特急「サンライズ出雲」まで乗り継げるようになる。あとは、「はやぶさ34号」から最終新大阪行き「のぞみ」への接続を見直してくれるといいのだけどね。
胆振地方の通学輸送は列車増発でだいぶ改善される。白老の北斗栄高校など通学需要が高いことは、4月の駅降りの時に実感したからな。東室蘭から幌別までは住宅街が続いているから、新駅を造って列車を増発してほしいところだ。増発せずとも、「すずらん」を幌別から普通列車化する手があるが。
東室蘭からの始発繰上げは大きい。近いうちに「はまなす」が廃止されるし。対札幌についてはバスの始発が1時間遅いから競合しないけど、対新千歳についてはほぼ同じ時間に東町ターミナルからバスが出ているのだな。新千歳着も6分しか変わらないし。
711系は函館本線列車の半数が721系で置き換え、オリジナル塗色を含んだ初期車両が置き換え対象となるようだ。721系の運用は札幌都市圏と共通になるか気になるところだ。
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