小湊鉄道の3/22改正では、里山トロッコの運転区間見直しや上総中野乗り入れ列車の見直しが行われた。
●里山トロッコ
去年の改正で朝下りと午後上りが五井まで乗り入れるようになった里山トロッコ、五井~養老渓谷間1往復、上総牛久~養老渓谷間平日1往復、土休日2往復となっていたのを五井~養老渓谷間で平日、土休日ともに1往復、五井~上総牛久間で土休日運転の2往復となった。上総牛久以北では土休日のみ1往復から3往復に増えた一方、上総牛久以南では3往復から1往復に削減された。
五井口を増発したのは、五井~上総牛久間の利用が意外と多かったからではないかと思われる。小湊鐡道としては、列車本数の少ない上総牛久~養老渓谷間でトロッコをのんびり走らせて、上総牛久までは五井からの普通列車か、圏央道からのパークアンドライドというのが狙いだと思っていたのだけど、土休日ですら養老渓谷乗り入れを1往復に減らすとは。
五井発は8時01分、10時23分、15時19分で、このうち10時23分発が養老渓谷まで走る。残り2本は上総牛久までの運転で土休日のみの設定だ。8時01分発は改正前の9時09分より1時間ほど早く、前回改正前の上総牛久発8時29分に乗り継ぐ場合と変わらない。8時01分発は久里浜からの総武線快速から6分接続、10時23分発は新宿さざなみから15分接続となる。終点での上総中野行への接続時間は、8時01分の上総牛久行が54分、10時23分の養老渓谷行が63分となり、改正前より少し短縮される。五井発10時23分の養老渓谷行から接続する上総中野行は、いすみ鉄道の国鉄型気動車による大多喜行に接続する。また、いすみ鉄道の下り化け急は接続を受ける普通五井行は、上総牛久で里山トロッコに27分接続となる。その送り込みの五井発15時19分は、馬立で10分ほど停車するため、上総牛久まで54分かかる。
養老渓谷に着いた里山トロッコは12分で折り返し、12時50分発の五井行となり、上総中野発から59分接続となる。五井着は14時55分、普通千葉行に7分、横浜行のバスの30分で接続する。最終の里山トロッコは上総牛久始発で五井着17時08分、総武線快速や新宿さざなみにはタッチ差で接続しないで、千葉行に16分待ちとなる。
●小湊鐵道一般列車
普通列車については、上総中野発着を6往復だったのを8往復に増発する一方、上総牛久発着を中心に設定を見直すことになった。上総中野発着列車は、データイムの2.5往復のみ平日、土休日同時刻だったが、今回の改正では8往復全てが平日、土休日同時刻となっている。上総中野発着8往復のうち、6.5往復はいすみ鉄道と10分前後で接続させる。このことで千葉から大多喜まで2時間20分くらいの列車が多くなる。JRで大原に出ると所要時間は2時間くらいで運賃も500円安くなるが、タイミングによっては小湊鉄道経由も使える。
朝時間帯は、五井発6時06分は平日上総中野行、土休日里見行、7時11分は平日養老渓谷行、土休日上総中野行となっていたのを、両方とも上総中野行とする。8時48分の上総中野行については9時10分に繰下げ、東京発8時00分の総武線快速から接続させるとともに、いすみ鉄道への接続を23分から11分に短縮させる。10時05分と12時24分が上総中野行になるが、11時10分はトロッコに追いつくので上総牛久行に変更する。その後も13時38分発だけでなく、14時43分も養老渓谷行から上総中野行に変更する。上総中野への最終は、平日16時46分、土休日17時25分だったが、今回の改正は平日、土休日ともに17時33分に繰り下げる。
上総中野発は平日8時40分、土休日7時32分を増発、11時41分発、14時00分発を設定して、12時49分発を上総牛久始発に変更、その代わりに里山トロッコを運転する。上総中野発最終は平日18時34分、土休日19時06分となっていたのを19時11分に繰り下げる。
運転取りやめとなる五井~上総牛久間列車は、平日が五井発9時31分、13時08分、19時53分、上総牛久発6時16分、15時23分、19時56分、土休日が五井発9時31分、13時08分、15時20分、22時25分、上総牛久発10時06分、11時47分、15時23分、20時33分となっている。平日のみ運転の上総牛久発21時49分の五井行については、22時03分発に繰下げ、土休日も運転することになった。
朝一番の里見発については、平日6時55分、土休日7時20分だったのを6時16分と大幅に繰り上げる。里見行の最終列車については、土休日のみ上総牛久以南で運休となる。このことで、平日土休日とも五井発21時12分だったのが、平日は21時27分に繰り下がるが、土休日は18時42分と大幅に繰り上げる。
●いすみ鉄道
いすみ鉄道は、平日ダイヤでは夕方時間帯において大原でのJRへの接続を見直す。16時01分着は16時22分着に繰下げ、16時13分の特急に接続していたのを16時31分の普通千葉行への接続に変更する。折り返しの大原発は16時19分から16時32分に繰下げ、上総一ノ宮発普通から3分で接続させる。大原着16時54分は17時09分着に繰下げ、17時19分の特急への接続を短縮させる。大原着18時18分は18時30分に繰下げ、18時28分の特急への接続を18時34分の普通への接続に変更する。特急への乗り継ぎ客が少ないのだろうか。
土休日は、大多喜発14時29分の急行大原行と、大原発15時31分の大多喜行を廃止することになった。このことで残ったのは大多喜発11時37分の急行大多喜行と、大原発12時46分の化け急行上総中野行だけとなった。削減されたのは大原口だけで、上総中野では折り返しが15分ほど繰り下がっただけだ。
普通列車については、まず大原発10時42分を10時20分に繰り上げ、10時14分着の東京発『わかしお』からの接続を短縮させる。13時28分発、14時28分発、15時53分発は、13時05分、13時50分、15時18分に繰り上げる。13時05分、15時18分は上総一ノ宮発普通の繰り上げに付き合った感じだが、13時50分発だけは30分以内の接続がない。沿線の通学需要に合わせた感じがする。
大原発17時54分は18時15分に繰り下げる。このことで『わかしお』から3分で接続させる。
19時51分の大多喜行は廃止して、21時09分の終電を20時42分に繰り上げる。千葉発19時58分普通からの接続が千葉発19時25分普通からの接続となり、千葉発は33分繰り上がる。
土休日上り普通は大原着10時03分を9時36分に繰り上げる。次に13時48分着を13時27分に繰り上げ、15時30分着は急行のスジを踏襲した15時09分着に変更、上総一ノ宮行に11分で接続させる。17時45分着は17時15分着に繰り上げ、『わかしお』への接続時間が43分だったのを4分に短縮させる。大原着19時40分は20時09分に繰下げ、『わかしお』への接続時間が42分だったのを13分に短縮させる。大多喜発20時26分の大原行については運転を取りやめ、終電を46分繰り上げる。
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