しーさるの鉄日記

近鉄9月ダイヤ改正

近鉄及び京都市交烏丸線では9/21にダイヤ変更を行なうことを発表した。改正概要は以下の通り。

●近鉄奈良線、八戸ノ里~瓢箪山間上り線を高架に切り替える。
●10/10から観光特急「しまかぜ」を京都~賢島間で新たに設定する。これに伴い、大阪しまかぜの大阪難波発を1040に変更する。
●「しまかぜ」前後の時間帯に設定されている賢島発着特急にビスタカー、伊勢志摩ライナーを集中投入する。(名古屋発着、大阪発着、京都発着すべて)

●京都線特急の高の原停車の時間帯を拡大する。(京都方面9時台まで、西大寺方面15時台から)
●南大阪特急の古市停車の時間帯を拡大する。(あべの橋行は9時台後半も停車、吉野行は20時台も停車)
●宇治山田始発の名伊特急9本(土休日8本)を五十鈴川始発に、土休日6時台、15時台の2本を鳥羽始発に変更する。また土休日6時台、15時台の阪伊特急2本も宇治山田始発から五十鈴川始発に変更する。

●平日に大阪上本町820発高安行、石切1728発西大寺行、新田辺1602発国際会館行を増発する。
●大阪上本町・名古屋-宇治山田間で運転している急行、快速急行のうち一部をデータイムを中心に五十鈴川まで延長運転する。
●名古屋1931発の急行伊勢中川行を松阪まで延長運転する。
●平日朝6~7時台の河内長野発の準急を急行に、富田林発の急行を準急に変更する。これに伴い、古市発平日6時台に普通富田林行2本を新設する。また、大阪阿部野橋発740の急行富田林行を新設する。

●平日10時台前半に竹田方面からの国際会館行1本を増発して、同志社大生の混雑緩和を図る。
●烏丸御池、四条、京都に可動式ホーム柵を設置するのに伴い、停車時分を見直す。

京都しまかぜの増発と奈良線上りの高架化は既に報じられていたが、今回のリリースではそれ以外の改正概要にも触れられた。ただ、例年のようなダイヤパターンの見直しや大幅減便はなく、五十鈴川延長、特急停車時間帯の拡大、平日朝の長野線などの見直しにとどまった。

伊勢系統特急は観光需要の高い時間帯に、ビスタカー、伊勢志摩ライナーを集中投入、しまかぜの指定券が取れなくても、これらの列車を選択できるようにする。現状の伊勢志摩ライナーの賢島発は14時台、ビスタカーに至っては1305が最終だからな。真新しさでしまかぜが注目されがちだけど、2人連れだと伊勢志摩ライナーのツイン席の方がいいと思う。でも、ビスタカーの階下グループ個室は新しい特急に比較すると劣るよな。4年前にリニューアルしたとはいえ。

高の原停車拡大は京都で新幹線に乗り継ぐ研究者狙いだと思うのだけど、古市はそんなに需要があるのだろうか。古市から大阪阿部野橋までの所要時間は17分と、都市圏の有料特急にしては乗車時間は短過ぎだと思うのだけど。池袋からふじみ野まで20分のTJライナーと変わりないか。

宇治山田始発の特急は一部が五十鈴川始発に変更、五十鈴川は内宮の最寄駅だが去年の式年遷宮で需要があると判断したのだろうか。あと、特急も折り返せる折返線が1線しかない宇治山田よりは、2面4線の五十鈴川で折り返した方が運用上楽だとか。現状でも宇治山田折り返しの五十鈴川回送があるみたいだからな。観光シーズンの土休日のみ宇治山田発は鳥羽発に延伸変更されているわけだが、五十鈴川延長後も観光シーズン時期には鳥羽発になるのだろうか。

長野線は河内長野始発急行の復活、速達化より長野線利用者と河内松原、藤井寺辺りの利用者が分離される方が大きい。河内長野発準急は古市で急行に接続するとはいえ、両者の需要にこたえているからな。河内長野~阿倍野橋まで40分ぐらいまで時間短縮しても、南海は河内長野~新今宮まで30分で行けるし。

京都地下鉄はホーム棚新設による停車時間見直し、沿線へ通学する学生はもちろん、地方からの修学旅行生のことを考えると、京都での停車時間をもう少し確保した方がいいかもしれない

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