しーさるの鉄日記

JR他3/13ダイヤ改正(岩手宮城沿岸編)


3/13ダイヤ改正、JR東日本、三陸鉄道の改正概要は以下の通り。

●山田線の茂市~宮古間において、午前中下り1本と午後1往復の運転を取りやめる。

●快速「はまゆり4号」を、釜石発10時14分だったのを11時31分に繰り下げる。また、すべての快速を松倉に停車させる。

●三陸鉄道において、久慈発12時00分の宮古行を盛行の直通列車に変更する。代わりに久慈発16時台の直通を取りやめる。

●岩手船越発5時42分の宮古行を5時53分に繰り下げる。

●久慈発21時24分の田野畑行、田野畑発22時20分の久慈行の運転を取りやめる。また、久慈発20時32分の宮古行を20時46分に繰り下げる。

●釜石駅において、夕方時間帯の釜石線と宮古方面のホーム上接続機会を増やす。

●大船渡線BRTの八幡大橋~唐桑大沢間のルートを変更する。

●陸前高田発5時10分の快速気仙沼行を新設する。

●夕方時間帯において、盛から陸前高田方面を30分ヘッドとする。高田高校前から盛方面も25分ヘッドとする。

●気仙沼線BRTの大谷海岸駅を道の駅大谷海岸に移動する。

●陸前小泉発6時13分の快速志津川行を新設して、仙台行高速バスに接続させる。

●大船渡線BRTにおいて上り8時台を繰り上げ、気仙沼線BRTに新たに接続させる。

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山田線の宮古~茂市間では、宮古発14時34分の茂市行、茂市発10時16分と15時01分の宮古行の運転を取りやめる。宮古発14時34分の茂市行は岩泉線に乗り入れていた頃の名残だったが、今回の改正で折り返しとともに姿を消す。これで宮古発9時29分の次の快速盛岡行の次は、宮古発16時15分に、快速通過駅では9時間以上のタイムラグが発生する。上りは茂市発8時42分の後は12時59分までなくなる。快速通過駅に至っては9時近くまで20時過ぎまでなくなる。

釜石線上りは、午前中の快速「はまゆり4号」の時刻を大幅に繰り下げる。前後列車を含めると釜石発9時04分、10時14分の快速、12時12分となっていたのが9時04分、11時31分の快速、12時13分に変更となる。三陸鉄道、大槌方面からの接続時間は47分だったのが8分に、盛方面からの接続時間は77分だったのが39分に短縮となる。東京行「やまびこ」への接続時間も29分だったのが17分に短縮、東京発「やまびこ」からもタッチ差で接続しなかったのが、20分ほどで接続するようになる。それと交換する「はまゆり3号」は盛岡発を11時42分から11時33分に繰り上げたものの、遠野から先は改正前と変わりない。

釜石線の松倉駅には、快速「はまゆり」全列車が停車することになった。松倉駅は釜石高校の最寄り駅で、その需要が見込める7時52分の盛岡行の他に、14時29分の盛岡行、19時25分の釜石行が停車していたが、今回の改正では10時42分の釜石行、11時40分の盛岡行、13時48分の釜石行が停車する。震災から10年経過して内陸の人口が増えてきたのだろうか。

三陸鉄道は久慈発12時00分の列車を盛までの直通運転化することに、このことで午前中の上り列車は宮古をスルーして釜石方面に向かうことになる。このご時世だけど、直通需要はどれくらいあるのだろうか。なお、こたつ列車については宮古で切り離す。

時刻変更としては、宮古~久慈間の一部列車が大きい。下りについては宮古発13時18分を27分に繰り下げる。また、上りについては久慈発14時13分を25分に繰り下げる。八戸線の久慈着が14時03分から14時09分に繰り下がったからだ。夜間時間帯は田野畑行最終の廃止で、田野畑以北は38分繰り上げ、以南は14分繰り下げとなる。

鉄路が消えて10年経ったBRT区間では、三陸道の影響も少しだが出て来ることになった。

大船渡線BRTは、三陸道の延伸開業に伴い、唐桑半島ICから乗っていたのを気仙沼鹿折ICから乗るのに変更する。ただし遠回りになるので、所要時間的には3分増える。早朝時間帯には陸前高田始発の快速バスを設定して、気仙沼で大船渡線の始発列車に接続させる。震災前にはなかった時間の設定だ。
盛発16時台から19時台にかけては、気仙沼行と陸前矢作行とで30分サイクルを組ませる。ただし、気仙沼行の一部は高田病院、高田高校前を経由しない快速での走行となる。このような30分サイクル化、単線のローカル線では融通が利かないと思っていたけど、JR四国という例があるからな。

気仙沼線BRTでは、早朝時間帯に陸前小泉から志津川まで快速を新設することに。快速といっても、志津川中央団地、南三陸役場・病院前を通過するだけで、鉄道の頃の駅には停車する。バスの通過というのは、経由しないという意味なので他のバスより7分速い。

志津川で接続するのは石巻線でなく、気仙沼、本吉方面から来た高速バスだ。大谷海岸までは30分後のBRTを追うダイヤだが、志津川では新設の快速に23分接続になる。これに乗り継ぐことで、陸前小泉~仙台駅前までの所要時間は2時間33分に短縮、一本前のBRTで気仙沼線に乗り換えて、小牛田を経由するより14分速い。一番理想的なのは、BRTのバスを乗り換えなしで仙台まで行けるようにすることだが、専用の高速バス車両を製造する必要が出て来る。

大谷海岸駅は、来週の「道の駅大谷海岸」の移転リニューアルに伴い道の駅の中に移転することになった。鉄道の頃は駅舎の中に道の駅にあったから、10年ぶりに元の鞘に収まる感じになる。BRTと道の駅といえば、大船渡線BRTの奇跡の一本松駅が、2019年9月に「道の駅高田松原」の中に移設となった前例がある。気仙沼線BRTの松岩駅近くには「花の道けせんぬま」があるものの、500メートルほど離れている。

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