一晩で長さ200mの巨大地割れ出現!ニュージーランドの牛牧場
ニュージーランドで先月30日、洪水の水が引いた後の牧場に、一夜にして総延長200メートル、深さ20メートルの巨大な地割れが出現し、周囲を驚かせている。
地割れが現れたのは、ニュージーランド北島の北部に位置するロトルアで酪農を営むコリン・トレメイン(Colin Tremain)さんのトムヌイ・サウス農場。
地元メディア『ロトルア・デイリーポスト』によると、30日早朝、牛の乳搾りのために出勤した職員が、車道の脇のそばに穴が開いているのを発見し、警察に通報した。
職員が牛舎に着いたのは日の出前の暗い時間帯だったので、当初は小さな陥没程度だと思いこんでいたが、明るくなってからスタッフ全員で調べたところ、地面の裂け目は、牧場の柵に沿って200メートル以上にわたって伸びていることがわかった。
幅は最も広い部分で30メートル、深さは20メートル。牛がいたら大惨事になっていたところだが、周囲に進入禁止のテープを張りつめただけで、いまは普段どおり放牧を再開しているという。
コリンさんによると、数日前からの大雨で農場では洪水が起こり、日曜日にようやく水が引いたが、従業員は誰もいなかったので、いつ地割れができたかはわからないという。しかし、この一帯の土壌は、石灰成分が多いため、地下に大量の水が染み込むと石灰岩を溶かして、地割れや陥没ができやすく、今回のように大雨が降れば、ほかの場所にも地割れが出現する可能性が高い。
「牛は穴に落ちるほど馬鹿じゃないけれど、ここで追いかけっこするような若者は十分気をつけなければなりませんね」とコリンさんも諦め顔だ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます