八年ほど前に手に入れました。
大きな鳩が織で表現されています。
裏側は、帯の内側のように糸が渡っています。
帯にしようか、バッグにするかと時間ばかりが経過して、
とうとうお洋服になりました。
目がつんでいるので、風を通しません。エプロンでもよかったかも。
娘は、「へんなの」といい、
つれあいは、「ますます魔女だね」
と、さんざんですが、
本人は意外と気に入ってます。
すでに、こわいものなしの境地かも・・・・・
いい生地で作ればまちがいないですが
始末に困ったきものを
それなりに活用するのが、もともとの動機でした。
おしげないいまどきの繊維も便利だけれど
いつくしまれてきた布を、ふだんにまとうのもわるくない。
布を洗ったり解いたりするうちに
ああ、昔の人はこうして繰り返したのだと
ながれにとけこんだ錯覚すら覚えます。
髪を結われ、着つけてもらい、仕立てもメンテもおまかせのいまの着物は、
ダムのようなものではないかとふと思います。
堰き止められて、いつか乾上るのではないかと。
サリーの国で、パンジャビスーツが生まれたように、
よさを保ちながら 合理的なかたちに変化する日が来れば
雨後の筍のようなリメイクきものブームも
あるべき場所に落ち着くのではと思えるのです。
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