困ったちゃんは、人の心の在り方にまでいちゃもんをつけ、自分の望み通りにしようとする。
そして加害者は自分がいつ被害者から反撃を食らうかどうかにおびえてさらに心を病ませ、被害者は加害者のエスカレートする要求で、自分の本当の心の在り方がわからなくなり、加害者の巻き添えを食って、心が病んでいく。
困ったちゃんは、胎生期のころにまで心が退行しているのであろう。
そこまで退行しなければ、何でも自分の思い通りにいくだなんて思わない。
そろそろ逃げ出し時じゃありませんか?
困ったちゃんから。
困ったちゃんと一緒にいる人たちの中で、一番感受性の高い人間が、そのターゲットになっていきます。
困ったちゃんは、あなたを乳房だと思っています。
乳房というものは自分以外のもので、ある程度自分の思い通りになるものです。
お乳が出ないと、赤ん坊は泣きわめき、または怒りのあまり乳房にかみつきます。
それが困ったちゃんの泣き脅しや怒り狂った有様なのです。
そしてあなたと困ったちゃんの関係は、いつしか、「母親」と「胎児」または「赤ん坊」の関係にすり替わっていくのです。
はたから見れば、そんなグロテスクな関係が、困ったちゃんとターゲットの関係なのです。
私もこれに気が付くまで、数々の困ったちゃんの相手をしていました。
困ったちゃんの苦手なものは、お父さんです。
困ったちゃんは、家父長的権威に頼りながら反抗します。
困ったちゃんの人間関係は、永遠の親子関係です。
お父さんとお母さん、そして自分という、聖家族幻想を現実化することが、彼らの願いなんです。
そこで彼らの敵は父親的役割を演じる人であり、彼らの味方は母親的な役割を演じる人なのです。
いつの間にか、彼らの脳内では、父親と母親は限りなく一致していき、男根と乳房を持った人物、すなわちタロットカードの悪魔のモチーフになっている、バホメットにすり替わっていくのです。
そうして彼らの脳内では世界はバホメットの支配する、支配と服従の人間関係しかない、牢獄へと変わっていくのです。
その脱出は、自律と自立しかないのに。
現代社会のように、変な小利口者を作らず、江戸時代のように、第二次性徴が始まる頃に、奉公に出したほうがいいのかもしれません。
大体人間以外の生き物は、すべて第二次性徴が始まったら、群れから放逐され、食物と威勢を獲得するように、ボスや母親が促しますから。
案外、今の時代よりも、江戸時代のほうが理にかなっていたのかもしれませんね。
弱者への慈悲を内包しつつ、厳格な自然に限りなく接近することが、一番、生物にとっていい環境ですから。
周囲の人間関係を見渡して、そんなことを思ったいけもとでした。