母親(父親)の性愛感情が自分(子供)に向けられていることを確信している子供は、年下の兄弟が生まれたときに「ああ、俺(わたし)は裏切られた!」と、こうなる。
あるいは日常的に父母の争いを見て育ち「自分はかわいそうな親の守護者である!」と陰に陽に感じて育った子供は、性の秘密を知ったとき「ああ、俺(わたし)は裏切られた!」と、こうなる。
性と一番原始的な人間関係が裏切られたと確信した子供。
そんな子供が満足な恋愛や人間関係を作って維持できるとは思わない。
そんな傷ついたインセスト感情が恋愛対象や交友関係に向かう。
そんな人が作る人間関係は、おそらく自他ともに心も体もずたずたに傷つける、破滅的な人間関係になることだろう。
そう、性器期以降の発達段階にある人のみが、Win-Winの人間関係を作って維持できるのであるから。
大体人間関係でトラブルを起こす人は、前エディプス期の発達段階で足踏みしているか、その段階に退行している人である。
移行対象論。
ウィニコットのいっていることを、無理矢理フロイトで論じるとこんな風になるのかな?
そんなわけである。
管内本郷区の喫茶店でノマドをやっている、ικμτ。