僕が半世紀以上生きてきて、どうしても直せない癖があった。
それは、柱を見ると右回りに七回回りたくなる癖だ。
ところがある日、その謎が解明した。
僕が大好きだった母方の祖父が僕の幼少の頃に亡くなったときに、僕は叔母の家を抜け出して、毎日祖父の墓を右回りに七回回っていたそうだ。
子供の頃にお坊さんから教えていただいた方法で、祖父を供養し、その功徳を祖父に回向していたのだろう。
それが記憶の奥底に刻み込まれ、気がつくまでそれを意識せず行っていたのだろう。
今ではその癖の由来がわかって、そんな奇癖は消えたが、三つ子の魂百までというのは本当のようだ。
前回は、妹の三つ子の魂百までを書いたが、今日は僕自身の三つ子の魂百までを書いてみた。