まったり☆てぃ~たいむ

いくら寝ても眠いのは何故?(・ω・*)?

魔王 / 伊坂幸太郎

2008-10-29 23:11:49 | 小説・その他本

   

会社員の安藤は弟の潤也と二人で暮らしていた。
自分が念じれば、
それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、
その能力を携えて、一人の男に近づいていった。
五年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、
何気ない日常生活に流されることの危うさ。
新たなる小説の可能性を追求した物語。




「考えろ考えろマクガイバー」



ある日突然、

近くにいる人間に思った通りの言葉を口にさせられる

「腹話術」の能力が自分にあると気づいた安藤。

その頃、政界で台頭を現し始めた犬養。

ファシズムとも思われる発言の多い犬養に対して、

安藤は不審を抱いて不思議な能力を使い阻止しようとするが・・・



犬養のカリスマ性に流されて行く大衆。

「五年後に景気が回復していなかったら私の首をはねろ」

安藤はそれでいいのか? 流されていいのか?

考えろ考えろマクガイバー。と自分に問う安藤。

ファシズムやヒットラー、ムッソリーニ、

憲法第9条法案改正など出てきますが、

これらがテーマではないと書いてあります。



安藤は自分に備わった力でなんとか変えたかったのかも。

けど最後はあんな形になってしまったのよね。

死神の精度の千葉が出て来てたから、

兄は対象者だったのでしょうか?

ドゥーチェのマスターは一体何者だったのでしょう。

安藤に「やめておけ」と言ったあのマスターは・・・

そして安藤に力が備わったのは何故なの!?

気になることが山積みのまま終わってしまいました(笑)



『魔王』の5年後の物語『呼吸』は、

安藤の弟・潤也がメインの話。

潤也にも妙な力が・・・

「兄貴が死んでからなんだ」と。

兄の意思?を継いでかどうかは分かんないけど、

潤也は潤也で何かを変えたがってるのは確か。

お金があれば何でも変えられるんじゃないか?

そんな思いで、妙な力を使いお金を稼ぎ貯めてた潤也。

こちらでは犬養が首相になってます。



伊坂氏ならではで面白かったんですけど、

私的には消化不良かな?

この続編が出てるんですけど、

文庫になるのはいつになることやら・・・

早く読みたい。

タイトルの『魔王』はシューベルトの 『魔王』 から。

本の中にも歌詞が出てきます。


「お父さん、お父さん、捕まっちゃったよ」


中学の頃、授業で聴いたのよね。

それにしてもホント怖いわ・・・(-_-;)


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