なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

狭山市立博物館

2021年08月03日 | 

へ。市立博物館としてはかなり思い切った展示です。つまり「恐竜」。このテーマの常設展がある博物館といえば、なんてったって「神流町恐竜センター」がめっちゃ面白いんですけど、まさか狭山市がこんな企画展をやるとはねえ・・・・・・。感心しつつ。

 入った途端にレプリカとはいえ、大迫力のトリケラトプスである。でかい。。。。うーむ、子供の頃は、これに乗っかって地球上をのしのし歩いてみたいと思ったものだが、やれないこともなさげではあります。

 で、恐竜といえば、こういう全身骨格標本がずらずら並んで、というのが通常だけども、今回の企画展は「歯」に焦点を当てたもの。歯ねえ、仕事で歯牙疾患につくづく困らされているのもあるし、消化器官中、唯一化石として残ってるものでもあるし(歯をみれば、食生活がおおむね予測できる)、全身骨格ばかりだと、まず見逃す部位(解説もほぼなし)なので、楽しみにしてました。

これは海竜の一種の下顎骨の歯だが、こんなキノコ型をしている。こんな歯の持ち主は、現世にはいないわなあ。この歯で、アンモナイトなんかをゴリゴリすり潰して食べてたんじゃないか、と考えられてるのね。

こちらは、シロナガスクジラみたいに、これでもってプランクトンを濾して食べてたんじゃないかって。

 これは草食恐竜の歯なのだが、「デンタルバッテリー」なる仕組みでもって、固い葉を食べ続けて歯がすり減っても、次々に歯が生えてきて摩耗に対抗する、とのこと。現在の草食哺乳類も、ほぼ歯が伸び続けるのだけど、同じような(むしろ、より進んでいる)仕組みが恐竜にあった、というのがね、面白い。それにしても、健康そうな歯ですこと・・・・・。

 色々考えてしまうのだが、当時、これだけのガタイの生き物がウジャウジャ生活できてた地球のポテンシャルってどうだったんだか、と。どんどこ雑草が生えて生えて、ちょっと油断すると草ボーボーに今だってなるんだから、暑かった当時(なんで暑かったんだろう?自分の予測としては、地球の自転軸が太陽に対してまっすぐだったんじゃないかと思ってる。で、彗星がぶつかった衝撃でかしいで、現在に至ると)は、植物の勢いって猛烈だったんかなあ。だからこれだけの巨大獣をホイホイ飼っていられたのかもなあ。

 ということで、かなり面白かった。もう一回くらい観に行こうか。なんてったって入場料¥300ですからねえ。安すぎ。


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