11月19日以来の姫路城の話、再開です。
記憶が薄れかけているか心配ですが、写真を見ていると、それなりに記憶は蘇ってくるのです。何たって、姫路旅行以降は体調不良で、記憶に刻まれるような、新たな出来事は皆無なのです。
それで、14日当日、ホテルで朝食を済ませ8時半ごろに姫路城に向かいました。
ホテルの位置、そして姫路城の位置を思い浮かべつつ、数回、右左折をして、暫く歩いていたのですが、何となく、不安になって、交差点で信号待ちしている時に、自転車に跨る20代と思しき女性に、お城の方向を確認したのです。
"こちらの方向でお城は間違いないですよね?"
"ハイそうです" と回答、チョット間をおいて、
"方向は間違いないですが、この道をまっすぐ行き、セブンイレブンのある交差点を左折すると正面にお城が見えます"と、親切に教えてくれました。
そこは、駅正面から姫路城を見渡せる大手門通りでした。やはり、大手門通りを姫路城を眺めつつ歩くのが、姫路城見学の王道。
でも、しかし、残念ながら大手門通りの歩道からは、並木に遮られて、お城は全く見えないのです。
交差点で横断する際、道路の中央で狙うしかありません。と、云う事で、大手門通りを、右に、左に、行ったり、来たり、忙しく撮影しました。
撮影は横断中に道路の中央でパチリ。
外人と云うか、欧米系の観光客が目につきます。
いよいよ、姫路城です。それなりに興奮します。
こちらは、団体さんの欧米人。この日は木曜日、やはり平日の所為で日本人は少ないのかも? ざっと見、8割9割は欧米系の観光客。
観光地で日本人かと思うと、聞こえてくるのは、韓国語、中国語だったり、しかし、この日は、欧米系のみで、聞こえてくるのはフランス語で、英語はありませんでした。たぶん、たまたま?
今や、日本中の観光地はインバウンドが頼り、情けないと云うか、自業自得云うか、高度経済成長期の反動と云うか、経済成長が止まって三十数年。
案内板も海外の観光客に配慮されています。
欧米の団体さんも、こんな風にお城をバックに集合写真を撮っていました。ツアーガイドは日本人なので、ここは日本流。
パンフレットも6か国語で用意されていました。
千円の入場料を払いお城に向かいます。それで、この入場料ですが、先日のテレビ報道で、地元民は料金据え置きで、来年度より外部からの観光客は料金を3倍の3千円に改定することが決まったようです。
いわゆる海外観光客に対するオーバーツーリズム対策です。でも、しかし、これは、"姫路城限定"のオーバーツーリズム対策なのです。
通常は、海外観光客の増加で、地域の交通渋滞や、街中のゴミの増加や、騒音等々で、そこに暮らす住民の生活環境の悪化に対する対策です。
でも、しかし、失礼ですが、姫路市の観光スポットは、唯一、世界遺産の姫路城だけです。
そして、このオーバーツーリズム対策の意味は、城内を天守閣を目指し、そして、天守閣の最上段に辿り着いた時に、そう云う事か! と、納得したのでした。
料金所を通過すると、いきなり上り坂、写真では、それほどでは無いように見えますが、それなりに我が身の体重が脚に加わってきます。
こちら、表玄関の "菱の門" です。なかなかの構えです。
菱の門を潜ると、右手には、"三国堀" ごしの"、乾小天守、西小天守、そして、大天守。
それで、なんですが、天守閣に近づくほど、城郭の高さ、その威容は、低く、小さく、縮まる感じがして来るのでした。
大天守までの高さは海抜91.9mで、その内訳は、城郭の建つ "姫山" の高さが45.6mで、天守台の高さが14.8mで、正味、大天守の高さは31.5mなのです。
と、云う事で、坂を上りつつ、城郭本体に近づくほど、高さ感は減少してくるようです。それと、圧倒的な威容は、周囲の景観に左右されると思います。
周囲に比較対象物が存在しないと、存在感が薄れてくるような気がするのでした。
駅前の広場から眺める、城郭の威容が一番、圧倒的に高く、大きく、見えたりしたのです。これは、大通りの両脇に立つビル群、真っすぐ伸びる通りの遠近感が影響しているように思えます。
もしかして、ビルの高さは手前から奥に行くほど、徐々に低くなり、通りの幅は徐々に狭くなり、より遠近感が強調され、その結果として、姫路城の威容が強調されたりして・・・、まあ、それは、無いと思います。
因みに、かの明治神宮外苑、絵画館前のイチョウ並木の高さは、手前から奥に行くほど高さが低くなっているのです。遠近感を強調し奥行き実態以上に見せる、演出が施されているそうです。
まあ、それは、それとして、城内をくねくね曲がったり、通路の幅が段々狭くなったり、上りの角度が急になったり、天井高の低い門を潜ったりして、天守閣を目指します。
本日の、認知機能維持対策は、このあたりで、終わりとします。
それでは、また。