庭を一通り見回し、右奥に茶室があるのを確認したのですが、暑さのせいで面倒になり、遠くから観察しただけで、母屋に向かいました。
庭先からの侵入です。一部のガラス戸は開け放たれているのですが、踏み石の置いてある所のガラス戸は閉まっていました。
踏み石でスニカーを脱ぎ、ガラス戸を開けようとしたら、動きが悪く開かないのです。建て付けが悪い?
金に糸目を付けないで、全国から選りすぐった材料を集め、腕のいい大工と、建具職人を使い建てた家も、80有余年の年月には勝てないようです。
仕方なく、踏み石の端から大股で、かなり無理な姿勢で縁側に這い上がりました。この縁側?廊下?がスゴイです。半分が畳み敷きです。
ガラス戸越しに見るに庭も良いものです。カラス戸の桟がイイです。
青い畳にはオドロキました。サスガに現役の市民会館として、管理も行き届いているようです。
しかし、市民会館としてどんな用途で使われているのでしょうか? 建物に相応しい内容に限定されるのでしょう。
お茶や、お花や、俳句の会とか、手芸とか、そんなところでしょうか? 畳の一カ所に切り込みがあるので、茶の湯の釜が置けるようです。
天井が高く、そして欄間がイイです。ゴチャゴチャとした木の「透かし彫り」より、シンプルな「竹の細工」に、数寄屋造りの良さを感じます。
中庭がまたイイのです。大正の匂いがイッパイしてくるのです。
中庭を囲んで三方が廊下になっています。しかし、広い屋敷です迷子になりそう。
ここが正面玄関です。 ホントはここから入ってくるのが正しいのです。この時、一旦入った所に靴を取りに戻りました。
石畳、踏み石、式台、二間続きの「玄関部屋?接客の間?」。
この玄関、数寄屋造りにしては、立派過ぎて威圧感のある構えです。正面玄関と云うことで「力が入り過ぎ」たのか、厳つい武家屋敷の佇まいです。
庭先から上がり込み、玄関に到達しました。
この後、まだ「茂木佐平治さん」のお屋敷には、面白いものが有りそうそうです。
それでは、また明日。