幸せの足音

トコトコトコトコトコ
私が寝てると
ベットのそばで
足音が聞こえる
私はそれを聞いて
思わず顔が綻ぶ
幸せの足音
ゆきの足音
ベットのそばで音が止んで
ベットのマットで爪研ぎする
バリバリバリ
そしてベットに乗る音がする
シーツの上を歩く音
私の頭のそばで
布団を覗き込む
私は布団を開けて
ゆきを布団の中へご招待する
ゆきは頭から入って
中でクルリと向きを変えて
長くなって寝る
私は冷たくなってる耳を
指で温める
ゆきの耳は直ぐに温まる
ゆきの体を撫でながら
私もゆきも寝てしまう
ゆきの足音は
幸せの足音
私を幸せにしてくれる足音
トコトコトコトコトコトコ
小さなゆきの足音
布団の中は暖かい
ゆきの体温と
私の体温で
ほんわり暖かい
冬はとても幸せな
布団の中になる
4時に目覚ましが鳴る
私は布団から
体をスライドさせながら
ゆきの体の上の布団が
外れないように静かに出る
旦那の弁当を作って
布団に戻る
ゆきは布団の中で待っている
私は布団に又体を
スライドさせながら静かに入る
ゆきの体温を確認しながら
ゆきに近づいて
又ゆきの体を
撫でながら寝る
幸せな布団の中
ゆきは布団の中で
背伸びをする
伸びた前足を
私の体に付ける
確認作業をする
幸せな瞬間
暖かい布団の中
幸せな布団の中