アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

戦闘態勢に入りました

2014年11月03日 | 作る
今朝、目が覚めたとき、まだ目を開ける前に頭に浮かんだこと。
それは、来週搬入予定の本のデザインのことでした。
その時、自分で「あっ、戦闘態勢に入ったな」と実感。本当のことをいうと、
前からそういう傾向はあったんだけど、やっと認めて重い腰を上げたという感じ。

今回は新作の本が1冊、自己紹介も兼ね以前の作品を2冊(うち1冊は昨日
ひらめいて急遽追加することにした)、そして置けたら照明ひとつ。

だから、これに合わせて作るのは本1冊だけなんだけど、それが大変
私の場合は文章の原稿を書いて、それを印刷するための和紙を漉いて、
デザイン(色や染めの方法、大きさ、レイアウト、綴じ方などなど)や
製本も全部自分でやるから、本当は今頃戦闘態勢に入っているようじゃ遅い!

印刷の時点、綴じの時点、完成した時点で、なにかトラブルがあったり、
(印刷時にはよく起こる) 納得のいかないものだったら、再度
紙漉きからやり直さなくてはいけない。これは天気にも体調にも左右される
ので非常に厳しい。それに、実はデザインもまだ決定していない
展示の方法や、使う備品の準備もしなければいけない!

それがわかっているなら、もっと早く取りかかればいいのに。。。

誰もがそう思うでしょう。自分でもそう思う、でも、考えて考えて考えて、
じゃあこうしようとある程度決めてみても、シャンプーしている時に、ふと
もっといいアイデアが浮かんだりすることがよくあるので、なかなか
動きださせないでいる。

ただ、やっと戦闘態勢に入ったと言っても、今から一から始めるわけでなく、
本文用の紙は漉き終わっているし、文章も一年前にもとになるものはできていて、
やっとさっき手直しを終えたところ。本の大きさや文字の書式も一応今決めた。
あとはデザインのプランを実践しながら完成させていく。試行錯誤しながら。
やったことのないこともするし、使わないかもしれない写真も手を加えておく。
毎度ながら難関の印刷がこれからだから、緊張感を保ったまま祈るしかない。

なのに、先週、柿渋を塗った紙を乾して部屋に戻るときに、足の親指をぶつけ
すごく血が出るわ痛いわで数日靴を履いて歩くことができなかった今も触ると
痛い。それをかばって歩いていたから脚がつったり変な筋肉痛になったりした。

そのせいではないけど、バスに乗り遅れて無駄な出費がかさんだり、約20年程
使っていた壁掛け時計を落として壊してしまったり、車に大きな鳥のフンが
付いていたりで、ちょっと残念な出来事が続いた。

でも、戦闘態勢に入っているせいで、そんなことは思いのほか気にならず、
この分きっといいことあるわと前向きにも考えられるから不思議。
これから数日は寝るのも食べるのも後回しで、鶴の恩返しの鶴みたいに
身を削って仕上げていくことになるでしょう。

そう!具体的に作りたいものがあって、戦闘態勢に入ると、私は怖いもなんて
なくなるくらいパワーが出るのです いろいろ悩むことか多いけど、
そのたびに、いつも私を理解して支えてくれる人がいる。
そして、そんな私を日々癒してくれるのがことりたちです。

写真はるーちゃん
コメント (2)
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