アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

グループ展準備完了 その2

2014年11月11日 | 作る
やっと搬入が終わりホッとしていることろだけど、今回もその準備期間に
いろいろありました。小さなことなんだけど、重なるんですよね

まず、今回の新作の本と並行して作っていたスケジュール帳の表紙にするための
紙に柿渋を塗って乾して部屋に戻るときに、親指の爪を思いっきりぶつけてしまい
新品の厚手のタイツを破り、しかも流血 もちろん痛くてたまならい
たぶん、新しい爪が作られて、そのうち今の爪が取れていくんだろうなという感じ。
靴にあたると痛いので、今もダッシュができません 病院は行ってない。


地味だけど痛いのです
こういうの、つい写真撮っちゃうんだよね

それから、戦闘モードに入って、本当に時間がたらなくて焦りまくっている時に
親戚から「旅行に行くから、ちーたんの散歩をお願い」とのん気なメールが
あったため、足を引きづりながら犬のお散歩にお付き合い。
ちーたんとは、私と仲良しのロングコートチワワの男の子です。
「ちーたん走らないで~」と言いながら散歩を終えて急いでアトリエに戻る。

それと、春先に発注をしていたトロロアオイが産地から届いたので、その処理。
それが搬入の前日。明るいうちにアトリエで本を仕上げるか、トロロアオイ15kgを
洗って処理をするか・・・結局は朝製本作業をし、紙の温度に表紙の芯にする紙を
買いに行き、その後トロロアオイの処理をし、暗くなったころにそれを終え、
またまた深夜まで本の仕上げをしました。

これが届いたトロロアオイ

そんな中でも作品ができあがっていくのです

今回の新作の本は、本文の紙を漉くとき、いつもコウゾだけのところを、印刷する
表面だけにミツマタの繊維を流してみました。ミツマタはコウゾよりも繊維が短く
光沢があり平滑に仕上がるので印刷に向いているというから、今回初めて本に
使ってみることにしました。


この漉き上がったばかりの和紙の写真を見てもわからないと思いますが、
仕上がりはハートフィールドギャラリーでどうぞ!

そして、それを印刷します。前にも書きましたが和紙の印刷はやっかいです。
プリンターに挿入するときに絡まったり、インクが変な所についたり。いつも
泣かされていますが、今回は印刷ミスはなくできました ただ、本文を折るときに
るーちゃんが粗相をしたため、印刷し直したということはありますが

印刷前に紙をカットしているところ


無事に印刷されて出てきますように!と祈りどころ

会場に来ていただいたか方に、どんなふうに観ていただけるんだろう?
たぶん、私の作品を初めてご覧になる方も多いと思うので、今から楽しみです



コメント
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