アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

「夏風ユラリト」半分終わりました

2017年07月15日 | 作品について
昨日、今日は和紙関係の長いお付き合いのお知り合いが来館されたり、
昨年一緒に介護の勉強をしてきた友人が今回初めて私の作品を観に来て
くれたり、とても長い年月年賀状のやり取りだけで会ってなかった
中学の同級生が来てくれたり、たくさんの人がいらっしゃいました

今日で個展開催期間の半分が終わって、後半はまたどんな方が
いらしてくれるのか、そしてどんな風に作品をみてくださるのか
楽しみですが、部屋の様子を以前よりちょっと詳しくご紹介します。

新作のフォトパネルから。

入口入って正面に見える2枚。

左「COTTON TIME」
昨年8月10日に撮影。夕暮れ時の空です。熱い夏の終わりの始まりの時。
空の写真をSNSにアップする女って…って言われますが、空の写真を
和紙に映す女はどうなんでしょう
タイトルは、もちろん歌のタイトルです。
楮の黒皮入り落水紙。

右「浜辺のカーテン」
昨年4月30日に宮崎県の青島で撮影しました。
日にち的には春だけど、そこは夏のような陽射しでした
雲母入り落水紙。


小さくて、はっきり見えないでしょ。それでいいのです。

左は2016年8月5日撮影。ここでの解説はなし。
現物を見られた方だけに。柿渋染め。

右「夜のカフェにて」
隠れ家的なカフェで、ほっこりするものを見つけました。
紅茶染め。アッサムの茶葉入り。


お花が並びます。

左「初夏の花壇」
昨年6月4日に撮影。なんてことない公園の花壇ですが、
なぜか惹かれました。撮影しておきたかった。紅茶染め。

右「運ばれた夢の記憶」
以前、アクリルに挟んだ小さな作品として登場したことのある写真です。
廃線になった単線がお花畑のようになったところ。
マリーゴールド染め。


他にも、単線を写した「ずっと行ってみよう」と、
写真ではないですが「満ちる少しまえ」というパネルも。


教室のご案内と、手作りの本たち。
今回のDMに登場したピンクの和紙のお花が、楮の枠の中で揺れています。


右は私が初めて作ったフォトパネル「空と海のまじわるところ」
ニュージーランドにて撮影。カモミール染め。


左「ふたりに流れる時間」
これもニュージーランド。これら2枚はフイルムで撮影した写真です。
落水紙。


「和紙のお花プルミエール」も。


「マリーゴールドと半月の夢」
見えにくいですが右の方にお月さまが見えます。
「マリーゴールドと三日月の夢」はギャラリーのエントランスに。


「白い水玉模様」
着色せずに白だけで漉いた紙。細かい水と、大きな水玉を落として
水玉模様ができています。落水という技法です。


「花がさね」
角の木枠の窓からの緑の景色が、透かし模様の向こうに透けて見えます。
とても涼しげです。


こんな作品たちがひっそりと、やんわりと揺れています。

大きい紙も目を引きますが、写真もぜひじっくりご覧いただきたいです。

あと一週間。夏風ゆらりと。

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