アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

やなせたかしと美濃の保木さんのこと

2014年01月08日 | 展覧会を観る
今日は雨の中、おかざき世界子ども美術博物館に「葉祥明展」を観に行ってきました。
以前から名前と作品は知っていたけど、私の好きな「やなせたかし」とつながりが
あると知って、興味を持ちました。『オレンジいろのペンギン』がかわいかった

「やなせたかし」と言えば、先日もNHKスペシャルで特集をされており、番組内では
これまた私が昔好きだった『伝染るんです』の作者「吉田戦車」も登場していた。
前にもこちらのブログに書いたけど、アニメを観たりするわけではなく、
「やなせたかし」の考え方とか、遅咲きながらがんばってきたこととかが好きなんです。
戦争体験や家族を亡くされたりしても明るく人を楽しませることを忘れないところも。

正義の味方は自らも汚れて身を削ってこそ本物だというようなところや、
アンパンマンのテーマソングの歌詞とか、涙が出てきちゃう。
東北の震災後、このアンパンマンの歌とドリカムの「何度でも」をみんなが
聞きたがったというのがよくわかる。

そして、今日のできごとに戻って・・・

岡崎から帰ると1枚のハガキが届いていた。美濃の紙漉き職人の保木さんの奥様から。
先月保木成敏さんが亡くなられたと書かれてあった。驚いた。
初冬に親族が亡くなられて喪中だというハガキをいただいていて、それでも
みなさんからの年賀状を楽しみにしていると書かれてあったので年賀状を送った
のだけど、保木さんがそれをご覧になることはなかったんだなあ。

保木さんとは、私が2005年の秋に美濃で和紙を習っているときに出会った。
その後も大学院のレポートの取材のためお話を伺ったり、大学祭「和ノ紙」で
保木さんの紙を紹介させていただいたり、他にも名古屋や美濃でイベントの際に
お会いしたり、東京の美篶堂で和紙と活版印刷の展示をされているときに
ちょうど製本の山崎曜先生のところに行く途中立ち寄ってお会いしたり。

2009年にパリで展覧会をしたときに写した写真で本を作り、そこに保木さんの
透かし模様の紙を使わせていただいたりした。

『ココちゃん、パリに行く』 2010 フランス語訳付き

関西人の友人のやまさんは、やしきたかじんが亡くなったことを悲しんでいた。
知人の訃報はたぶんこれから年々少しずづたけど、増えていくだろう。悲しいけど。

保木さんのご冥福をお祈りいたします。


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2 コメント

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おっと (ともこ)
2014-01-08 22:43:40
サジさん、こんはんは
葉祥明さん
だいすきな方のおひとりです*\(^o^)/*
実際に知人を介したとあるイベントでお会いしてお話をしたりしましたが、淡々とした中にも優しい眼差しとあたたかな愛を注がれる様にまた好きになってしまったものです。
我が家にも何冊か絵本や画があります。
やなせさんも大好きで
幾度も魂が揺さぶられ涙したことか

保木さん
わたしは新潟の小国和紙の小林さんのところにみえた時代にお会いして
案内をして頂きました。
美濃へみえてからはお会いしたことはありませんでしたが、風の便りに耳にしていました。
お線香を送らせて頂きました。

これからの方が召されるのは悲しいですが、次のステージへと旅立たれたのでしょうね

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ともこさんへ (ここるぴあ なお)
2014-01-09 12:12:17
コメントありがとうございます。
いろいろありますが、結局は
今やれること、やりたいことを後悔のないようにやる
ということを強く思いました。
また、ゆっくりお話できるといいですね。
返信する

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