What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

「しかし、本がある。どんなときにも読書というものがある。」

2009年09月09日 12時46分17秒 | 
いやしのつえより引用

■『<狐>が選んだ入門書』(山村修著・ちくま新書)より。
 一個の作品として光る本を読むことの幸福。そのことを考えるとき、私がいつも思い出す一篇の詩があります。フランスの作家ヴァレリー・ラルボーの書いた『罰せられざる悪徳・読書』(岩崎力訳、みすず書房)に引かれた「慰め」という散文詩です。作者はローガン・ピーアソール・スミスというアメリカ生まれの詩人、文法学者です。

<だが突然、私は読書のことを考えた。読書がもたらしてくれるあの微妙・繊細な幸福のことを。それで充分だった、歳月を経ても鈍ることのない喜び、あの洗練された、罰せられざる悪徳、エゴイストで清澄な、しかも永続するあの陶酔があれば、それで充分だった>

この一節は私の身にしみました。私も三十年間、勤め人生活をおくっていますが、生活者には、本などとまったくかかわりのないところで、さまざまな困難に打ちあたることがあります。それこそ、この詩の「私」のように、うなだれて地下鉄に乗りこむことなど、めずらしくもないでしょう。生きているかぎり、当然のことです。

しかし、本がある。どんなときにも読書というものがある。本好きはそれを救いをすることができます。

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 名言だと思います。
コメント (2)
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Q. 「いま読んでいる本のタイトルを言ってみろ」

2009年09月09日 09時10分28秒 | 
A.*「ひばにょむくパラレル・2」   あぁ、何があっても人には言えない

 *お願いですから、それなに?とか質問しないで下さい。

この質問は、ゆうべ長男がちょっとした家族会議の中で、私に言ってきたことなんですが、誰かのエッセイかネットのスレかの話らしいです。いやほんと、上手いセリフだなぁと思います(苦笑)

がばっと猫かぶったとして「ジャンプだよ?(笑顔)」くらいは許されるでしょうか・・・私に息子二人が居ると知っている人限定でしょうか?そうだとしても、私が読みたいからWJを買っているとは、誰も思うまい(爆)





 ちょっとした家族会議の内容は「次男に何を読ませようか?」という話しでした。ようよう本を読むのが面白いことに気がついた次男は、『スターウォーズ』のノベライズを皮切りに、古川耕『FREEDOM』、宮沢賢治の『銀河鉄道』、あさのあつこ『バッテリー』と、私の薦める本を読破してきたんですが・・・家の本棚にある本で、次男に読ませられる本がもう無いんです~(汗)

焦って長男に尋ねてみれば、彼の本棚は筒井康隆、小松左京、乙一、平野夢明などで埋まってました・・・・18歳未満に読ませられない作品ばっかりってどうなのさ!あぁ、我がDNA恐るべし。とりあえず、長男の持っている『空想科学読本』シリーズを、全部次男に与えたんですが、あんまり持ちそうにないなと思い、すぐに図書館に行きました。


 以前に図書館で借りて、J・K・ローリング『ハリー・ポッター』シリーズ、上橋菜穂子『獣の奏者』、ロブ・キッド『パイレーツ・オブ・カリビアン/ジャック・スパロウの冒険』は読んでいるので、よしよし次を探そうと思ってみたれば・・・中学生向きで、恐いお話じゃなくて、次男の好みに合いそうなお話って、私ってば心当たりが無いんですよねぇ(ため息)

私が中学生の頃って、実家にある親兄弟の本棚の本を端から読破していて、いわゆる中学生向きのお話を、まったく読んでないんですよ~。(だから、当時は読書感想文の課題図書を読むのがすごく苦手といか、嫌いでした)

勿論、たくさん素敵な本があるんですよ?あるんですけど、自分が読んでいないお話を人に勧めるって、いまいちですよね。例え面白いと思った作品だって、人に勧めるのは難しいです。『指輪物語』、『シャーロック・ホームズの冒険』、『海底二万里』・・・次男の好みじゃないんですよ。

右往左往した挙句、講談社が出している「ポケット日本文学館」の『赤いろうそくと人魚ほか』を借りてきました。小川未明(金の輪、野ばら)・坪田譲治(きつねとぶどう)・浜田広介(泣いた赤おに)などの、日本人なら読んでおけ!という珠玉の作品ばかりが納められていて、しかも、古い言葉には赤線で注釈が付いているし、欄外にそのモノの説明と絵が書かれていて、これなら多少難儀な話しでも大丈夫だろうと思いました。

さっそく次男に見せたら、興味を持ってくれて、しかも長男までが読む気になってました(笑)なんというか、古典名作の類を息子たちは読んでないんですよねぇ。小さい頃にアンデルセン童話やなにかを読み聞かせたんですが、すっぱり忘れたみたいで(苦笑)いまになって、自分たちの「一般的に知られている名作知らず」に驚いているみたいです。

実家にある、世界名作全集(しかも叔父と兄のぶんがあるので、二種類も!)は、言葉が古くて読みづらいでしょうし、大国主命の絵本はぼろぼろでどっかにいったし、学校の授業で取り上げられる事も無かったんだろうなぁと、今更ながら子どもたちが名作に触れる機会の無かった事に、残念な気持ちになりました。

とりあえず、この「日本文学館」シリーズ16巻は、全部読破して貰おう。
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