スペシャルドラマ・『インディゴ・サスペンス劇場 愛憎の立て籠もり事件 或る女の秘密を探せ!』の放送が決定したそうです。詳細はまだ発表されていませんが、気になる片は、公式HP( http://club-indigo.jp/index.html )や公式ブログ( http://www.tokai-tv.com/indigoblog/ )をチェックしてみて下さい。
以下、原作「インディゴの夜」のネタバレをしたうえで、話してます。お気をつけ下さい。
加藤実秋の本棚より引用
健康実用書のゴーストライターをしている高原晶が、大手出版社の編集者・塩谷に漏らした「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに」という思いつきの一言から二人で始めたホストクラブ「インディゴ」。このホストクラブ「インディゴ」を巡って起きる事件に晶や塩谷、そしてホストたちがストリートを駆け抜けます。
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いつまで日本のドラマ作品は、恋愛至上主義から抜けられないのでしょうか?
「昼ドラ」の前提を覆すような作品、という事で選ばれた「インディゴの夜」ですら、すっかり主人公の設定が整形手術されてしまって、がっかり。
一・二週目は、ドラマ化だから仕方ないよね、と受け入れていたんですが、三週目に入って、どうにもうんざりしてきました。晶さんの”突然行方不明になった恋人を信じて待つ”という設定のせいで、原作者の加藤実秋さんの創りだしたのは、世の中を渡って歩く爽快な大人の女性であったのが、どうにもへなちょこに見えて仕方がないんです。
そんなに恋愛を絡めなきゃいけないですかね?女性が独りで居るって、おかしい?
昼ドラを観ている人たちの割合って、”妙齢の女性”が多くを占めると思うんです。(ドラマの間にはいるCMが、対象としている年齢の人たちを表していると思う)婚活中&既婚&未婚&離婚etc.そりゃ様々な状況の女性が観ているでしょうけれど、理由も言わずに自分を裏切るような行為をした恋人を、信じて待つ主人公(しかもウエディングドレスをしっかと飾って!二人並んだ写真を飾って!)に、親近感持ちますかね?もうすぐ40歳になろうという、苦労してキャリアを積んで女性雑誌の編集長にまでなった人がですよ?
この晶さんのドラマ版設定が、作品の魅力を損なう最大の障害になってしまっているんですよ。この設定に基づいて、セリフや解釈が原作とずれていくので、どんどん原作が持っている爽快さが無くなってきているんです。
例えば、ホストの樹を巡る事件の顛末も、「優しいおばあちゃんに育てられ、神経症を患う母は身を隠し」って、ちゃうやん!老舗旅館の女将のしわいおばさんにいびられて、母親は出ていったんじゃん!樹も、もっと飄々としてつかみ所の無い男だったじゃん!もっと静かな表現で、遠くから見つめるしかなかった母親の哀しさからくる行動の異常性を書いてたじゃん!と、ドラマを観ながら突っ込みまくりでした。
でも、きっとこのドラマ版の晶さんを良いと思っている女性が、大勢いるんだろうなぁ・・・こういう時って、自分が世の中の主流と如何に離れているか感じますね。恋愛至上主義が主流で、人として自立して生きる主義に魅力を感じるのは、端っこなんだな~。う~ん、せっかく怪しい憂夜さん役を、加藤君がばっちり演じているので、喜んでいたんだけど(ため息)原作そのままのドラマ化って、見果てぬ夢なんでしょうかねぇ。
以下、原作「インディゴの夜」のネタバレをしたうえで、話してます。お気をつけ下さい。
加藤実秋の本棚より引用
健康実用書のゴーストライターをしている高原晶が、大手出版社の編集者・塩谷に漏らした「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに」という思いつきの一言から二人で始めたホストクラブ「インディゴ」。このホストクラブ「インディゴ」を巡って起きる事件に晶や塩谷、そしてホストたちがストリートを駆け抜けます。
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いつまで日本のドラマ作品は、恋愛至上主義から抜けられないのでしょうか?
「昼ドラ」の前提を覆すような作品、という事で選ばれた「インディゴの夜」ですら、すっかり主人公の設定が整形手術されてしまって、がっかり。
一・二週目は、ドラマ化だから仕方ないよね、と受け入れていたんですが、三週目に入って、どうにもうんざりしてきました。晶さんの”突然行方不明になった恋人を信じて待つ”という設定のせいで、原作者の加藤実秋さんの創りだしたのは、世の中を渡って歩く爽快な大人の女性であったのが、どうにもへなちょこに見えて仕方がないんです。
そんなに恋愛を絡めなきゃいけないですかね?女性が独りで居るって、おかしい?
昼ドラを観ている人たちの割合って、”妙齢の女性”が多くを占めると思うんです。(ドラマの間にはいるCMが、対象としている年齢の人たちを表していると思う)婚活中&既婚&未婚&離婚etc.そりゃ様々な状況の女性が観ているでしょうけれど、理由も言わずに自分を裏切るような行為をした恋人を、信じて待つ主人公(しかもウエディングドレスをしっかと飾って!二人並んだ写真を飾って!)に、親近感持ちますかね?もうすぐ40歳になろうという、苦労してキャリアを積んで女性雑誌の編集長にまでなった人がですよ?
この晶さんのドラマ版設定が、作品の魅力を損なう最大の障害になってしまっているんですよ。この設定に基づいて、セリフや解釈が原作とずれていくので、どんどん原作が持っている爽快さが無くなってきているんです。
例えば、ホストの樹を巡る事件の顛末も、「優しいおばあちゃんに育てられ、神経症を患う母は身を隠し」って、ちゃうやん!老舗旅館の女将のしわいおばさんにいびられて、母親は出ていったんじゃん!樹も、もっと飄々としてつかみ所の無い男だったじゃん!もっと静かな表現で、遠くから見つめるしかなかった母親の哀しさからくる行動の異常性を書いてたじゃん!と、ドラマを観ながら突っ込みまくりでした。
でも、きっとこのドラマ版の晶さんを良いと思っている女性が、大勢いるんだろうなぁ・・・こういう時って、自分が世の中の主流と如何に離れているか感じますね。恋愛至上主義が主流で、人として自立して生きる主義に魅力を感じるのは、端っこなんだな~。う~ん、せっかく怪しい憂夜さん役を、加藤君がばっちり演じているので、喜んでいたんだけど(ため息)原作そのままのドラマ化って、見果てぬ夢なんでしょうかねぇ。