今でも大切に本棚の中にある。
えっちゃんとこねこのミュウの短いお話がいくつも入っていて、
その中でも私が好きなのは
「シャムねこ先生 お元気?」
お昼寝から目が覚めると、となりにいたはずのこねこのミュウがいなくて、そのミュウから電話がかかってくるのだ。
リ リ リリ リ。リ リ リリ リ。
そんな着信音‼️なんて懐かしい😂
「きょうね。シャムねこ先生がなつかぜでおやすみなの。だからえっちゃん、ぼくたちの先生になってくれない?」
そのあとのくだりは、なんとも可愛らしく…。最後にこんな感じで。
…おゆうぎをしたり、歌もうたいました。えつこ先生は『ながぐつをはいたねこ』のはなしもしてやりました。
そのはなしがおわったとき、『おかえりチャイム』がなりだしました。
するとこねこたちは、とてもざんねんそうに、
「また、きてね。」
「また、きてね。」
となんかいもいいました。
「きっとだよ。」
「きっとだよ。」となんかいもいいました。……
その様子が、こども心に羨ましくて。
その時は、語彙にならなかったけど。
私の指針はここだったかも。と。
幼稚園でリトミックのレッスンによんでいただくようになった2年前、
とっさに思い出して読み返して気付いたんです。(笑)。
あぁ、私、夢かなってるわ。
なりたかったんだわ、こんな風な状態に。
と。
仕事で毎日顔を突き合わせて、でなく、
たまに来る先生(笑)。
…えっちゃんはそれから、青空ようちえんの先生になりたくなると、
「シャムねこ先生、お元気?」と、ミュウにききました。
でも、そんなときにかぎって、ミュウったらきこえないふりをするんですよ。……
そんなオチもまた、夢の中のようで可愛らしいお話です。