神は悪霊を
蝋の柱にする
いるにはいるが
何の役にも立たないものにする
馬鹿が
ささえる天井もないのに
どこかに立っている
無用の柱になる
いるにはいるが
だれも気にしない
ものを言うが
だれも聞かない
何かをしようとするはしから
それがすべて無駄になっていく
いないほうがまだましだと
いうものにすらならない
骨の中から
肉の中から
何かが抜けたのだ
神しか知らない
人間の命の中にある
不思議なものが
なくなったのだ
同じ場所にいても
違う世界にいる
そういうものに
そいつはなったのだ
だから無視しても
それほど痛いことにはならない
汚れた空気が晴れていく
何もない空間が開く
無意識の蝶が
白く群れて飛び交う
嫌なことにはならないが
馬鹿なことにはなるだろう
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