家柄が大変良く厳格な家庭に生まれ育ち、幼少のころから英才教育を受け事あるごとに厳格な父親から「頑張れ!」と叱咤激励され東大法学部を目指した息子が受験に失敗し、父親から「今年のことは忘れろ、来年は頑張れ!」と励まされたが翌年、努力の甲斐もなく再び受験に失敗してしまい自宅で首を吊り自らの短い生涯に終止符を打った。
そんな挙句に父親はあの世に旅立った息子にピッカピッカの大理石の墓石に「頑張れ」と言う言葉を刻み込んだのだった。
この世とオサラバすることで、あの世で解放感を得た彼にこの上どう頑張れと言うのか?ひどい話だ。
死人に鞭打つとは正にこのことか。それにしてもたまらんなぁ。
と、この墓石の話を聞いたときにアタシの尊敬する根本敬氏はこんなストーリーを勝手に脳裏に浮かべたそうだよ。
実際は亡くなった家長が残された家族へ向けた言葉だったそうだが。
閑話休題。
この度の震災で被災した仲の良いスノトモ達とのメールのやり取りでは、どうしても最後は「頑張れ!」で結んでしまう。ホンとはそんな表面的で安普請な言葉なぞは糞喰らえ!だと思っているのに。手前ェは電気もガスも水道も自由な所でのうのうと暮らしてるクセに家族や家や仕事を失った人達に「頑張れ!」はないだろう。そりゃ、あんまりだ。
心ならずも「頑張れ!」とやってしまったアタシはしばらく自己嫌悪に陥っている。
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