知多牛育てる大岩さん、精肉店オープン
2015/4/16 紙面から
南知多町内海に十八日、肥育農家が直接販売する精肉店「知多牛工房 牛小屋」がオープンする。車で移動販売もする。経営するのは、近くの牧場で「あいち知多牛」を育てる大岩智さん(49)。「安全、安心な商品へのこだわりを消費者に伝えたい」との思いで始める。
大岩さんは二〇〇二年から、半田市内の精肉店の協力で、自身が育てた知多牛をネット販売している。さらに一歩進め、顔を合わせて販売するスタイルを実現させる。背景には「作り手の思いが消費者に届きにくい」とのもどかしさがある。
〇一年九月に国内で牛海綿状脳症(BSE)の牛が確認され、関係業界は大打撃を受けた。大岩さんの牛も一頭当たり六十万円から十万円へと暴落し、廃業も考えた。
肥育農家に厳しい視線が注がれる中、「安全な牛を育てているのに悔しい」とつい、インターネットの掲示板に書き込んだ。
すると、その思いを理解し、応えてくれる人が大勢いた。大岩さんの肉を買いたいという人が次々と連絡してくるようになった。大岩さんは「顔も知らない人の善意に触れてうれしかった」と振り返る。
気を取り直し、再び肥育に精力を傾け、肉質改善や地域ブランド化に取り組んだ。消費者への直接販売を実現させるため、食品衛生責任者の講習を受け、精肉店で精肉技術も学んできた。
移動販売は、買い物に出られない高齢者に安全でおいしい肉を届けたい、との思いから。会話による触れ合いが広がって「町が少しでも元気になれば」。そんな願いも込めている。
店の営業は、木曜から日曜までの午前十一時~午後二時。移動販売は金、土、日曜午後二~四時を予定。移動販売先も募集している。(問)大岩さん=090(4117)5610
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