コメント
試験突破の必須アイテム
(
Hです。
)
2011-02-21 22:53:09
※投稿されているのか不安ですので、もう一度投稿します。既に同じ文章が投稿されている場合は一つのみ掲載してください。
平成22年度新司法試験論文式試験の採点実感が公表されました。
http://www.moj.go.jp/content/000069353.pdf
「……文章作成能力は法曹にとって重要かつ必須の能力であるが、この能力が要求される水準に達していない答案が多かった。中には、論理的な一貫性や整合性に難点があるにとどまらず、判読自体が困難なものや文意が不明であるものも見受けられた。自覚的な文章作成能力の涵養が望まれる。……」
「文章作成能力は法曹にとって重要かつ必須の能力」であるという当然のことを認識しつつ、「自覚的な文章作成能力の滋養」を残りの日々で行っていきます。
文演と速読を活用しつつ、日々の答案作成により文章作成能力を「滋養」していきます。
「……(4) 設問に答えていない答案について
・問題文をきちんと読まず、設問に答えていない答案が多い。
・問題文の設定に対応した解答の筋書を立てることが、多くの答案では、なおできていない。
(5) 字が乱雑で判読不能な答案について
・字が汚い答案(字を崩す)が多い。時間がないことも十分に理解できるが、かい書で読みやすく書かれている答案も多く、合理的な理由とはならないであろう。例えば、『適法』『違法』のいずれかであることまでは判別できるが、それ以上判別する手掛かりがなく、一番肝心な最終結論が分からないという答案も散見された。
・字を判読できない答案には閉口した。字の上手下手があるのは当然であるが、そうではなく、読まれることを前提としないかのような殴り書きの答案が相当数
あった。時間が足りなくなって分かっていることを全て記載したいという気持ちは理解できるが,自分の考えを相手に理解させるのが法曹にとって必須の要素と
思われ、その資質に疑問を感じざるを得ないように思った。
(6) 答案における文章表現について
・一文一段落という、実質的に箇条書に等しい書き方をする等、小論文の文章としての体裁をなしていない例が少なくない。
・『この点』を濫発する答案が少なからずあったが、『この』が何を指示しているのが不明な場合が多く、日本語の文章としても、極めて不自然なものとなって
いる。……」
「問いに答え」ることは仙石講師も指摘するように、簡単に見えて、実は最も困難なことです。知識が増えると現場で考えることをやめてしまい、自分の知識を使って問題を自分に都合のよいように作り変えてしまいます。
「問いに答え」ることを過去問を通じて、試験当日まで学習します。
「自分の考えを相手に理解させるのが法曹にとって必須の要素」であることを忘れず、答案は試験委員が読むことを意識して書いていきます。
提出した答案は試験委員が読みます。試験委員が読んで合否の判定を下します。理解されなければどれだけ自分が知識があろうと、勉強してきていようと、合格できません。
「小論文の文章としての体裁をなしていない」との批判を受けないように文章を書きます。
司法試験の答案を「小論文の文章」であると明言したことは驚きでした。今までは、司法試験の答案は法曹関係者のみが読む特殊な文章であると自分で勝手な解釈をしていました。
文章である以上、大学入試等で出題される小論文と司法試験の答案とが同じものであるのにもかかわらず、司法試験の答案は特殊な文章であるから今までの安直な文章作成方法に乗るだけで大丈夫と思っていました。
受験前に勘違いに気が付けてよかったです。
旧司法試験と異なり新司法試験においては、①(詳細な)出題趣旨と②採点実感が公表されるようになりました。
司法試験において求められるもの、すなわち、法曹として求められるものが何かということを50ページ前後の長きにわたり丁寧に解説してくれます。
常に手元に置いて読み込むことで、自分の答案作成に生かしていきます。
コメントを投稿する
現在、コメントを受け取らないよう設定されております。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
平成22年度新司法試験論文式試験の採点実感が公表されました。
http://www.moj.go.jp/content/000069353.pdf
「……文章作成能力は法曹にとって重要かつ必須の能力であるが、この能力が要求される水準に達していない答案が多かった。中には、論理的な一貫性や整合性に難点があるにとどまらず、判読自体が困難なものや文意が不明であるものも見受けられた。自覚的な文章作成能力の涵養が望まれる。……」
「文章作成能力は法曹にとって重要かつ必須の能力」であるという当然のことを認識しつつ、「自覚的な文章作成能力の滋養」を残りの日々で行っていきます。
文演と速読を活用しつつ、日々の答案作成により文章作成能力を「滋養」していきます。
「……(4) 設問に答えていない答案について
・問題文をきちんと読まず、設問に答えていない答案が多い。
・問題文の設定に対応した解答の筋書を立てることが、多くの答案では、なおできていない。
(5) 字が乱雑で判読不能な答案について
・字が汚い答案(字を崩す)が多い。時間がないことも十分に理解できるが、かい書で読みやすく書かれている答案も多く、合理的な理由とはならないであろう。例えば、『適法』『違法』のいずれかであることまでは判別できるが、それ以上判別する手掛かりがなく、一番肝心な最終結論が分からないという答案も散見された。
・字を判読できない答案には閉口した。字の上手下手があるのは当然であるが、そうではなく、読まれることを前提としないかのような殴り書きの答案が相当数
あった。時間が足りなくなって分かっていることを全て記載したいという気持ちは理解できるが,自分の考えを相手に理解させるのが法曹にとって必須の要素と
思われ、その資質に疑問を感じざるを得ないように思った。
(6) 答案における文章表現について
・一文一段落という、実質的に箇条書に等しい書き方をする等、小論文の文章としての体裁をなしていない例が少なくない。
・『この点』を濫発する答案が少なからずあったが、『この』が何を指示しているのが不明な場合が多く、日本語の文章としても、極めて不自然なものとなって
いる。……」
「問いに答え」ることは仙石講師も指摘するように、簡単に見えて、実は最も困難なことです。知識が増えると現場で考えることをやめてしまい、自分の知識を使って問題を自分に都合のよいように作り変えてしまいます。
「問いに答え」ることを過去問を通じて、試験当日まで学習します。
「自分の考えを相手に理解させるのが法曹にとって必須の要素」であることを忘れず、答案は試験委員が読むことを意識して書いていきます。
提出した答案は試験委員が読みます。試験委員が読んで合否の判定を下します。理解されなければどれだけ自分が知識があろうと、勉強してきていようと、合格できません。
「小論文の文章としての体裁をなしていない」との批判を受けないように文章を書きます。
司法試験の答案を「小論文の文章」であると明言したことは驚きでした。今までは、司法試験の答案は法曹関係者のみが読む特殊な文章であると自分で勝手な解釈をしていました。
文章である以上、大学入試等で出題される小論文と司法試験の答案とが同じものであるのにもかかわらず、司法試験の答案は特殊な文章であるから今までの安直な文章作成方法に乗るだけで大丈夫と思っていました。
受験前に勘違いに気が付けてよかったです。
旧司法試験と異なり新司法試験においては、①(詳細な)出題趣旨と②採点実感が公表されるようになりました。
司法試験において求められるもの、すなわち、法曹として求められるものが何かということを50ページ前後の長きにわたり丁寧に解説してくれます。
常に手元に置いて読み込むことで、自分の答案作成に生かしていきます。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。