1960年代に発売されたPrinceのDolphin。2003年より復刻され沢山のカラーリングがあります。
森のなかまは横浜そごうで随分前に購入しました。レトロチックなカスタードクリームみたいな白のラッカー塗装を選びました。
いきなり脱線しますが。。金属製のこの手のライターを購入するとき決まって「プレゼントですか?」と尋ねられます。
自分用です。。
ライターお好きなんですね。少々お待ち下さいね。あっ、このまま使われますか?
はーい。
うふふ。と笑顔がステキなお姉さん。
そう!すぐに使いたいんです!
そして、あなたの笑顔もステキ!
落ち着いて考えれば「あほう」と思われているのかもしれませんが、別にいいんです(笑)。
笑顔がステキ~♪あはっはーん♪
以上!
イルカの背びれと流れるようなラインを模した事から「Dolphin」と名付けられたようです。昭和を感じるような愛らしい丸みをもった形状は、今でも十分受け入れられるデザインではないでしょうか。
着火はちょっと変わっていて、背びれに相当する箇所を横にスライドさせるように押し下げます。
すると着火部の蓋がクリリンと直立して開き、同時に着火石が回転して火が付きます。いわゆる「ワンアクションもの」なのであります。
最初これが分からず、店頭でギューッと真下に下ろそうとして壊してはいけないと思い着火を諦めた事があります。
始めは戸惑うかもしれませんが、ポジションを見つけて慣れてしまうと実に理にかなったものでとても楽しい着火アクションであります。
買ったばかりは少々ヤスリが硬いのかナンですが、暫くするとこなれて柔らかくなります。
右側に「プリンスアイ」という赤い目玉があり、ガスが少なくなってくると赤目から白目になってきます。
レンズと赤いチップの間に液体ガスがある時は赤目で、ガスが無くなると赤色が見えなくなるので白目になるようです。賢い!
時々幾つか分かれたタンク内でガスが偏ると「もう駄目。。」と白目を剥きますが、ユサユサすると「ふっかーつ!」とギンギンの赤目になる事があるのも可愛らしいのです。
ユサユサしても駄目な時は本当に駄目ですので、ガスを入れてあげましょう。
この機能は本当に良く出来ていてガス残量を的確に楽しく把握できますしデザインのワンポイントになっているのも楽しいです。
その他、火力調整用の大きめなダイヤルがあり、これがスムーズに動きます。
一度火炎の大きさを調整してしまったら殆ど動かす必要はないのですが、スムーズに動くのは実に気持ちが良いものです。
炎を取り囲むように金属部材が配置されていることから、そこそこ風にも強いのであります。
超高級ライターという値段でもありませんので、随分と高くなってしまった煙草に火をつけるのに「100円なのもと何だよなぁ」と思ったり、長く付合いたいんだけどゴツくなくて可愛らしいものがあったらなぁ、と思う方、このイルカくんは如何でしょうか?
もちろんプレゼントにも。。
ちょっと逆から。。
これまで何度かSaromeのライターを紹介しましたが、森のなかまはオイルライターより煙草の風味の変化が少ないガスライターが好きです。
特にターボライターのように燃焼温度がより高いライターでつけるとより美味さを感じます。気のせいでしょうか(笑)。
ただターボライターは例のカチカチンという圧電(ピエゾ素子)による着火方式が多く着火率が徐々に落ちてきます。
また触媒は埃を嫌うのに変形させずに手入れをするのが至難の業であり、なかなか長い付き合いができませんでした。
その点ガス注入式のフリント(着火石)をヤスリでガリガリとやるタイプはシンプルで手入れも簡単で長い付き合いができます。
ところが、このイルカくん。最初はどうやって掃除をしたら良いもんかと悩みました。
ネジを外してもタンクと金属部材が外れずヤスリ部分を掃除できません。
仕方ないので火炎を最小に絞って綿棒でガスノズル付近を掃除したりしていたのですが。。
ということで、随分前に暫く眺め回して考えてみました。
なるほど。。
以前ネットの何処かで「ドルフィンの掃除の仕方ってどうやるの?」という問いかけを見かけましたので、遅まきながらここで紹介させてもらいます。必要な方に何かのお役に立てれば幸いです。
なお、分解行為にあたるかと思いますので自己責任でお願いしますね。
★★★ Prince Dolphin お手入れコーナー 森のなかま 2011夏版(笑) ★★★
お尻のネジを外します。#00のプラスドライバーを使いましょう。
ここまでは簡単に分解できるのですが、ここから先が分かり難い。
「PRINCE」の文字の下辺りに丸いピン(写真では左側)があります。これが樹脂タンクと金属部を接続しています。
ピンを細いものでオッペすです!楊枝でもいいかも知れませんね。
上の写真とは逆から押しましたが(笑)ピンが少し頭を出しました。
あとはピンをプライヤで引っ張り出します。
本当はカッコ良く「LEATHERMAN SQUIRT Ps4」で抜いても良いのですが、噛み合わせがギザギザしています。
この先何度も抜いたりしますので部材を傷つけない「Kinipex Mini Pliers Wrenches」はとても便利です。
道具が選べる幸せよ(笑)。。
もちろん、ピンを指で抜けるくらいまで押せるようでしたらプライヤを使う必要等ないのかもしれませんので、そのあたりは臨機応変にということで。。
火力調整ダイヤルもレバーをスライドさせた状態で軽く取れます。
事前にダイヤルは最小にしておきましょう。着火ヤスリを掃除する時に無用にガスをまき散らす量を押さえられます。
なお最小にしても僅かにガスは出ます。これが正常です。
微量ではありますが換気を行いながらやりましょう。
着火ヤスリやダイヤルに着いたフリントカスをブラシ等で払いましょう。ポケットに入れていたりすると埃も結構入り込んでいます。
ケースの内側にもフリントカス等が落ちていますので、綿棒にアルコール(スズキのHarmonicaCleanerを使っています)等で綺麗に拭取り、最後に乾拭きをしてあげればお終い。
水洗い大好きな森のなかまも、さすがにライターは水洗いしませんのですよん。
特に着火ヤスリは水分をつけてしまうと後々トラブルになる場合があります(無水アルコールならともかく大抵のアルコールは水分を含みます)。
思う存分、掃除して上げて下さい。
組立は分解の逆を行えばよいです。
注意するのはピンを叩いて入れないで下さい。
ピンは入れる時は樹脂タンクと金属部材を密着させてピンが通る穴を確保しましょう。
また、ピンの両端を見て入り易そうな方から入れるなど御機嫌を伺ってみましょう。
★★★ Prince Dolphin お手入れコーナー 森のなかま 2011夏版(笑終) ★★★
ついでなので久しぶりにPBドライバーの紹介です。。
今は廃盤になってしまったと思われるPB 8535です。
黒の革ケースにSwiss Gripの精密ドライバー#00のプラス、マイナスが入っています。
黒いケースの顔料?がSwiss Gripに色移りするのが不評だったのでしょうか。。
基本的に精密ドライバーは力を必要としないのですが、ちょっと硬く閉まっていたりする時、このSwiss Gripは力が入れ易く使い易いのであります。
10Holesと比べるとこんな感じです。小さいのに実用品としてもの凄く真面目に造ってあります。そこがまた可愛いのです。
カッコつけてるのに可愛いのが愛おしいドライバです(病気ですね)。
でも使ってピカイチという事もあり#00のネジを見つけると嬉しくってなってしまいます(更に病気かと思います)。
ライター繋がりとしては、プラスはライターのガスを抜く時にピンを押すのにも使えます(笑)。
廃盤といっても流通在庫はまだあるかと思いますので、PBが好きな方は今のうちに買い求めておかれると良いかと思います。
それでは!
P.S.
なんでまたこの暑い時にライターの話なのさって?
うーん。室温は34度くらい。。
なにか続きがあるのではないでしょうか(笑)。
当方のものは3年ほど使い込んだラッカーブラックですがケースが抜けません。固定差でしょうか...だましだましやって、ようやく4mmほど下がりました。
申し訳ありませんが、下記について教えてください。
(1)そちら様のケースはずっぽりと簡単に抜けましたか?
(2)また、ケースを抜く際、「プリンスアイ」の凸レンズに傷は付きませんでしたか?
(3)もう一つ、「プリンスアイ」のケース側外周の銀色のギザギザダイヤルはケースに対しどのような方法で固定されているでしょうか?(ねじ込みっぽい印象が有るんですが...)
以上、宜しくお願いします。
ラッカーブラックで3年使い込んでいるといい雰囲気になっていそうですね。
(1)後ろのネジを外してたらすっぽり抜けました。
(2)プリンスアイは傷つきませんでした。外側のケースとプリンスアイの間には僅かですが隙間があります。挿入する時に傷つかない設計かと思います。樹脂製ですので万一傷がついた時はコンパウンドとペーパーで磨く事も可能ですが、この辺りの捉え方は個人差によりますので御自身の判断でお願いします。
(3)私のはダイヤルパーツについた4つの爪がケース内部で外側に曲げられて固定されていました。ネジ切りにすると工数も増えますし多分緩んで落ちてしまうのでこうなっているのかと思います。
4mmというとかなり下がってますね。
もしかしてギザギザダイヤルの爪がプリンスアイニかんでいると残念な事になるかもしれませんが、もしそうだとすると既にガリッと深い傷が入るかと思うのですが。。
もし、自分がするならガスが抜けているのを確認したうえで蒸しタオル(濡らしたタオルを電子レンジでチン。暑過ぎると触れないので程々に)等でケースをやんわり温めてみる事を考えてみますが、無理な時は無理ですので大人しく諦めるのも大切です。
メーカに問い合わせれば修理、メンテナンスも受けてくれると思います。多少のお金はかかるかと思いますが大切な相棒ですので末永く使ってあげて下さいね。
micro88Eの修理を依頼された方のエントリです。
「プリンスライター・マイクロ88Eの修理」
http://kkkuzuhara.jugem.jp/?eid=263
「プリンスライター修理完了」
http://kkkuzuhara.jugem.jp/?eid=280
トップは「これのこそ!」
http://kkkuzuhara.jugem.jp/
確かに少し抜け早いので出してみようかなぁ。
私も同じライターを使っていて中々情報がない中でこちらを拝見させていただきました。
早速分解清掃してみたくやってみたのですが、下のネジを取ってケースを取ろうとしたのですが全然取れず境目をかじりながらやったらガタガタになってしまいました😱
ケース迄は簡単と書かれていましたがケースは簡単に取れるものなのでしょうか?
何か技があるのでしょうか
Dolphinは部屋のなかのどこかを泳いでいるとは思うのですが手元にないので当時の記憶で失礼します。
私の場合ネジを外すと何の苦もなくスッポリはずれました。Princeの場合。。ガス注入口にネジ式の蓋があったかと思いますがそれは外して作業をしたと思います。ただ写真を見る限り樹脂タンクにはOリングがありネジで固定されるようには見えないですね。。。
フリントのカスも本体と外装の間に入り込むような構造ではないのでメッキパーツが錆びて膠着したのか。。あるいは樹脂タンクが微妙に大きい。。そういう状況に遭遇したらプラハンで軽く叩いてみると思いますが、既にコジられているとなると原因がわかないか、構造が異なるのかと想像します。
以前コメントを頂いたpyunx2maruさんの場合は4mmまでは下ろせて、そこからという話でしたので何らかの個体差があるのかもしれません。
お役に立てず申し訳ないです。。