【 売れる営業 】実務営業コンサルタント 島田安浩 アクト株式会社代表

「営業紙芝居×顧客LTV最大化」実践講座 
営業実務コンサルタント島田安浩が「営業で悩む人を無くす」ために情報発信

『 実演商法対処Ⅱ 』

2008年12月29日 11時20分19秒 | Weblog
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 No229)  『 実演商法対処Ⅱ 』
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 ■ こんにちは~!
   島田です。


   昨日の実演商法の方との対決?の解答です!


   さて、どんな結果だったのでしょうか?


 1) モメニモメテ、怒鳴り合いに成ったが、
    最後は、金を返してもらって終わった。


 2) 冷静に論理的に話したが、次回実演を見て
    決定することになった。


 3) 今日は実演を見る羽目になって、キャンセルの
    話が出来ないで終った。


 4) コンプライアンスポリシーに関しての質問をして、
    クーリングオフの申し立てなのでとお金を返して貰って
    終わった。


 5) クーリングオフの話をしたが、クーリングオフことすら
    知らなくて、私が教えてあげたが、お金が無いと言う事で、
    来週返してくれることになった。


 ■ 昨日も話したように、私は、対処やクレームで対応する
   場合に、必ず事前準備を行います。


   何をするかと言いますと、相手を調べることと、
   現場での対応方法を何パターンか事前に
   シュミレーションしておきます。


   まずは、この会社をホームページを確認して
   調べてみました。


   本社は兵庫県で、社長が田中さんだと言う事が
   分かりました。


   コンプライアンスポリシーが載っていたので
   確認すると、「70歳以上への販売の自粛」と書いてあり、
   思わず吹き出してしまいました!


   私の義親は、80歳を超えています。
   私の名前を借りて書いたと言っていたことの
   理由が見えました。


   メーカーに発注する際に、
   70歳以上への販売の場合は、出荷して貰えないなど
   たぶんルールが存在しているはずです。


   販売方式も、直販をするよりも、
   各地域地域に、大元の代理店を置いて、
   そのエリアの元締めとさせて、


   実際の購入者に、また、知り合いを紹介させる
   手法を取っているようなので、
   連鎖販売に関する法律に抵触する可能性も
   秘めた会社である感じでした。


   また、コンプライアンスポリシーに
   態々70歳以上への販売の自粛と書いていると
   言う事から、高齢者への販売で、問題が多数起きている
   と想像できます。



 ■ これだけの情報で十分でした。

   1)クーリングオフの期間中である。

   2)高齢者への販売。(コンプライアンスポリシー違反)

   3)私文書偽造。


   どの1つをとっても、十分に勝てる
   内容でしたが、3つも揃ったので、
   負ける要素は無かったです。


   ただ、相手がどんな人かも分かりませんし、
   どんな言いがかりを言ってくるのかも分かりません。
   そこで、それなりのシナリオを考えることにしました。



 ■ 実は、今回会う理由としては、
   「私の眼で商品を見てから」と言う理由にして
   ありました。


   ただし、支払ったお金を持って来てもらう事を
   条件にしてあります。


   まあ、近所さんなので、揉めるのも
   嫌だったので、会い易い理由を選択しました。



 ■ 目的は、
   「揉めることなく、契約を白紙に戻し返金して貰う」
   それだけでした。


   ですから、相手の事務所に行ってからの私の選択は
   いくつか考える事が出来ました。


   A)商品を見てからクーリングオフの話をする。

   B)商品を見ないでクーリングオフの話をする。

   C)イキナリ怒鳴って威嚇して金を返して貰う。

   D)法律に関する話をして詰める。


   まあ、ご近所さんなので、揉めたくなかったので
   最初は、Aを選択しようと考えていました。


   ただ、目的からすると、時間もかかる。
   私の大切な時間を無駄な事には使いたくない!
   そこで、Aは止めにしました。


   C・Dもやり過ぎると遺恨を残すので、
   B・Dの合わせ技でやるイメージを持ちました。



 ■ 時間をかけたくなかったので、「1発で決める」
   ようにシナリオを考えました。


   組み立てとしては、下記のように考えました。


   *コンプライアンスポリシーの確認をする

       ↓

   *クーリングオフの期間中であることの確認をする

       ↓

   *返金して貰って契約を白紙に戻す


   まあ、こんな感じでイメージしました。



 ■ ただし、大揉めに揉める場合も想定して、

   「私文書偽造は5年以下の実刑だぞ~!」とか

   「マスコミに話を持って行くぞ~!」とか

   「本社の田中社長に直談判するぞ~!」などの


   捨て台詞も用意しておきました。
   まあ、ご近所なのでそんな必要は無いかも
   知れませんが、どんな人か知らないので、
   準備だけはしました。



 ■ さて、皆さん楽しみの実際の現場です!
   

   午後2時5分前にご近所さんから電話があって、
   用意が出来たので来てほしいと言う連絡を
   貰いました。


   着替えて、2時に近所さんの家に行きました。
   2階へ通されました。


   近所さん(男性49歳)と
   おばちゃん(女性60歳前後)の2名居ました。


   まずは、ご近所さんが、
   「どこでやりますか?」と口火を切りました。


   私は、相手のペースに乗らないように、
   遮るように、


   「あなたは?」とおばちゃんに自己紹介を促しました。
   「名刺は?」と名刺を確認すると、やはり地域の販社の
   社長でした。


   一気にたたみ掛けることにしました!
   「この会社のコンプライアンスポリシーはご存知ですよね?」


   「エッ?勿論知っています。」
    

   「説明して下さい。」

  
   「?」「エッ~~~と」といつまで待っても
   答えられそうにありません。


   「ホームページにも載ってますよね?
    70歳以上への販売の自粛と書いてあります。」


   「なぜ、今回のような事をしたのですか?
    コンプライアンスポリシーに違反してますし、
    私の名前を書いたなどは私文書偽造ですよ。」


   「お金は?」


   「ここにチャンとあります。」


   「では数えさせて頂きますね。」と言って
   数えた上で、
   「今回の話は、これで終わりにしましょう。」


   そう言って、離席しようとすると、
   「商品だけでも見ませんか?」と言われるので、


   「申し訳ないですが、コンプライアンスポリシーにも
    違反して、私文書偽造をされるような方と私が取引
    すると思いますか?失礼しますね。」


   そう言って、1階に降りながら、
   ご近所さんと遺恨を残さないように、


   世間話を少しして、家に2時10分に戻りました。



 ■ と言う事で、正解は4でした!
   予想は当たりましたか?

  
   今回は、近所さんだったので、
   穏便に済ませました。


   若し、見ず知らずなら、
   トコトン追い込んでも良いような感じの
   事件でした。


   マスコミ
   総務省
   消費者センター
   クレジット会社


   私の名前を騙って記入した申込書を
   押さえれば、上記関係各所に進上して
   会社の活動を停止させることも
   可能でしょう。


 ■ 私も代理店を束ねたり、FC本部をやっていたので
   理解できますが、


   本部としての指導がいかに難しいかと
   言う事を顕著に表している事例です。


   本部では、色んなところで問題が起きるので、
   神経をする減らしているかも知れません。


   でも、地域の販社は売れてナンボなので
   高齢者でも関係無いのです。


   若しかすると、高齢者の方が契約が
   取り易いので良いカモだと考えているかも
   知れません。


   お金は、人のモラルよりも優先する
   場合があるのが非常に怖いです。


  
 ■ まだまだ、私が指導をする対象は、
   日本国内に沢山存在すると言う事が、
   実感できる出来事でした。


   皆さんは、損得より善悪を主眼に
   商売をしてくださいね!


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