三島由紀夫いわく
「本当の美とは、攻撃し、征服し、奪い、そして破壊するものだ。」
美とははす向かいに、様々なハラスメントという言葉がある。
この言葉も攻撃し、征服し、奪い、そして破壊するものだ。
でも、ハラスメントは美ではない。
ハラスメントは包丁や銃のような道具であり、
使用する人次第で簡単に
うわべだけの被害者を装う卑劣な武器に、あっさりと成り下がる。
「美」とは違って生命の本質に関わらないだけに、
見謝ると同情を味方に、
自己実現思想からでた、矛盾概念のひとつに早変りして、
ストレスの捌け口へと早変りすらする。
矛盾なら他にも吐いて棄てる程ある。
これはハラスメントを訴えたくなる事情と事実に限らない。
岡本太郎は言った。
「社会内の個。
純粋であればあるほど人生というものは悲劇だ。
人間はすべて矛盾のなかに生きている。
だから矛盾に絶望してしまったら負け、
落ち込むのだ。
それよりも、矛盾のなかで面白く生きようと、発想を転換することはできないだろうか。」
無頼の天才達の言葉は、
凡人にはハラスメント的かもしれない・・・か。