な~んにもない

もう、わけわからんわ。

冬眠し損ねた虫

2016-11-29 21:07:04 | 日記

昨夜家に着いたのは10時半を少し回っていた。

食事をして風呂へ入り、布団へ入る頃には
0時半となっていた。

布団の中で横になると、
まだ残っていた湯の温もりが殻を作り始めた。

その中で、充電器に差し込まれた器械のように納まり、
瞼の重さで開いていく扉へと入っていった。
点滅灯を灯し静かな時を刻んでいた。



いつもの時間に起きた。
寝過ごさないようにと、目覚ましを少し離れた場所に置いていた。
崩れ落ちた殻の温もりが、より一層恋しかった。
兎に角体温をあげるのに、
薄い幕でもまとわねばと活動を開始した。

そしてバタバタと外に出れば、
空の色も、吸い込まれる空気も、吐く息も
みんな冬の顔をしていた。

暦で今日という日を知ってはいる。
なのにまだ秋気分が抜けないでいるのは、
私ひとりに思われた。

コメント
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