な~んにもない

もう、わけわからんわ。

只管馬鹿

2016-11-30 18:02:30 | 日記


体温の殻に閉じ籠っていたい朝だった。
自分と言う世界が自棄にやかましいから、
眠るに任せていたかった。



やむを得ず家を出ると、
六甲の山から進んで来た雲群に少し驚いた。

お盆過ぎの海にクラゲが大量発生することがある。

今朝の空は、それを思い出させた。

その後ろに鎮座する六甲の山並みは、
清々しくくっきりと綺麗だった。

まるで憂いを感じさせない姿に、完全なる敗北を感じた。




打ちのめされた感たっぷりに歩を進めた。

駅へ着く頃には、あさひが射し込んできていた。

金色とも橙色ともつかない色に、
すべてが美しく染まっていた。

なのに、私もその色に染まっていた事を
認識できないでいた。




私という窓からの眺めから離れることができない。

捨ててしまいたいと思っていながら、
このフレームを忘れることができない。

一心不乱の心地好さは、そこにはない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする