風呂に入ろう

気が付けば、何かで隙間を埋めようとしている。

露天風呂から眺めた西の空には

夕陽に染まる雲




ここに集まっている人達は、

空っぽを楽しんでいるようだ。

湯で洗い流したり、湯に溶け込んだり

湯煙になって消えて行く過去。




着衣して染み出て来るものが落ち着いて来ると

早くも汚れ始めている気分になった。

帰ったらもう一度風呂に入ろう