今日も始まった。意識に火がともると、もう緊張状態にあった。
身体を包み直して温めてあげると、また夢の世界へ入っていく季節。
それはわかっているけれど、体を動かすことで温め始めることにした。
まだ日が差し込む前にもかかわらず、働き蜂が蜜を集めにやってきていた。
雲はピンクともオレンジともつかない色に染まっていた。
まだ見ぬ空間へ今日も身を投じようと歩き出した。
空間と言えば、そこには何もない様に処理してしまうけれど、風も感じれば、音も流れてくるし、光のラインが走りもする。
物理学的に言えば、空気を構成する分子で埋め尽くされ揺れ動いているという事になるのだろうか。
目の前の空間のさらに先、大気圏の外にはかつてはエーテルと呼ばれていて、今はダークマターと呼ばれるものが存在することになっている。
手元に目を移してスマホを見れば、今日も魑魅魍魎の声がこだましている。
我田引水の複雑な綱引きの陰に追いやられた空間には、何があるのだろう。
荒れて揺れる波底に眠る世界は、どうなっているんだろうか。
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