今年の一文字が「令」と決まった。
ひとそれぞれの感想があろうけれど、
そんな季節に今年もなった。
来年の干支のネズミに関するグッズものは
縁起物だとも言われ出してもきた。
今年の干支の実物が受けている仕打ちを尻目に、
この世界の片隅に潜む、来年の干支そのものは、
どんな思いでこの社会を眺めているんだろう。
昨日は、旧友と今年最初の忘年会をと考えていた。
息子との約束を忘れて。
こちらから声をかけたにもかかわらず
やむを得ず延期してもらった。
思想や哲学やビジョンを持ち合わせちゃいないからか、
整理付ききらないこと山のごとし。
また頭の風穴と心の風穴とがシンクロナイズ。
いちいち腐っている暇があるならと、
どうせ答えは見つからないとしても、
たまには馬鹿の取り柄はなんなのかを考えてみたらどうかと励ましてみた。
止まってちゃいけないと、外出すると
なんとなく本屋へ向かっていた。
歩けば脳は、また勝手に企みを起こし思考回路が夢見心地に働き出す。
記憶装置は劣化の一途、
そりゃ、あれこれこぼれていく訳だ。
歩くこと約２０分。
馬鹿な頭で考えたさまざまな夢想は雲の上へ。
やっと本屋に着いた。
さてさて、私を捕まえてくれる本が、
今日はあるのかな。
