光琳眼鏡店 そよら成田ニュータウン店ブログ

千葉県成田市の「そよら成田ニュータウン」5階にある眼鏡店です。

「遠くが見える目」に対する根拠のない憧れを打破すること

2018-04-03 17:29:16 | お知らせ
 

こんばんは。先日 ニコン エシロールさんのセミナー参加させていただき改めて感じたことがありました。

視力検査で、じっと見たり、目を細めれば、視力は0.2~0.3くらいアップするんです。ほとんどの方が。

でも、それは本当の視力ではありません。

黒板の字をすぐに読みとれなければ、授業にもついていけないし、じっと見てから判断するのでは、いつも行動が遅れてしまいます。

運転中など、とっさの判断ができずに、危ない目にも会います。

正しい視力は3秒以内ではかる、と視力検査でも決められています。

 また、近視の人にとってレンズは、遠くが“いちばんよく見えるレンズ”ではなく、実はよく見えるレンズの中で、

  もっとも度数の弱いレンズ”のが使いやすいメガネになります。

 近視の人が度数の強いレンズをつけると、その分近くを見るとき、よけいに調節(ピント合わせ)をしなくてはなりません。

 目の負担を軽くするため“いちばんよく見える”より、弱い度数のレンズを選ぶことが大切です。

  また、40代後半になると、老眼対策として「遠近両用メガネ」を使う人は多いが、それでも目に疲労感を覚える方もいらっしゃる。

 そんな人に勧めたいのが、「中近両用」や「近近両用」のレンズです。

 「中近」は1~5メートル先と手元、「近近」は50センチ先と30センチ先-の範囲をそれぞれクリアに見るよう設計された両用レン  ズ。

 こうしたレンズを勧められた老眼の症状を持つ人の多くは、「それでは遠くが見られないのでは」と不安を持ちます。

 確かにこれらのレンズで車の運転はできないし、レジャーやスポーツにも適してはいない。

 でも、ちょっと考えていただきたい。

 現代の日本で暮らしていて、遠くを見なければならない機会は、思いのほか少ないものです。

 ビジネスマンならパソコンとスマートフォン、書類などを見る機会が圧倒的に多く、人と会話をする時や電車やバスで移動するにも

 「遠く」を見なければならないことはほとんどない。

 もちろん、タクシーやトラックのドライバーなど日常的に運転する人には遠くを見るメガネは必須だが、その場合は逆に「両用」にする

 必要性があまりない。遠くだけを見られるメガネのほうが、視界も広く取れるので安全だし、目にもラクなのです。

 日本人は「遠くを見る」ことを「いいこと」と考える傾向にある。子供の頃から視力検査のたびに、遠くが見えないと「目が悪い」

 と言われる社会で育ったことも影響しているのだろうと思います。

 

 

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