cowboy-平松の部屋

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バカヤロー、PITでヘロヘロしてるな、杉本さんの最終コーナー視てこい、なんとかしろ

2019-03-14 18:31:59 | 阿部語録 -KAWASAKI時代-
阿部語録ーKAWASAKI時代ー3

ばかやろー、ピットでヘロヘロしてるな、杉本さんの最終コーナー視てこい、なんとかしろ

杉本五十洋(いそよ)さんが富士スピードウエイでH2R(?)のテストでバンクに張り付いてしまって左足
に大怪我をおってしまった。左足首の屈折角が小さい為、特殊リンケージが必要でした.全レースは
出場しないが日本GPだけの出場した、してもらったの方が正しい。そして私が杉本さんのメカを
担当した、年に一度のみのレースだから、いつも走り込みからスタートし、セッティングは濃いめで、タイヤ
交換のみでひたすら走り込んでもらいました。当時のスズカはカシオシュケインが無く裏のストレートから
減速せずに最終コーナーに突入、サスはコーナーGで全屈状態、しかも路面は荒れていた為にBIKEは
そうとう暴れていました。
阿部ちゃんは後方から杉本さんの最終コーナーでのグラグラを見て、私に”バカヤロー、ピットでヘロヘロして
るな杉本さんの最終コーナー見てこい、なんとかしろ”です。 即。杉本さんの最終コーナーを見に行き
ました、怖いもんです、こんな危ない状態で走ってくれてるんだという怖さです。
コーナーGでサスが沈み、スプリング反力が大きくなった状態での、路面の凸凹からくるサスの動きが抑え
きれてない(減衰が低い)と診えた。要するに、サスのスプリング反力に合った減衰を与えなければ
ならない、今でいう位置依存サスです。当時フロントサスはシートパイプの外径とピースの内径部の隙間を
オイルが通過する抵抗で減衰を発生させてました。STDのシートパイプはストレートでサスの伸びきり位置、
1G位置、全屈位置においても減衰は同じです。STDサスで減衰を変更するときはピースの内径違い
組みかえにて、隙間を変更しセッティングしてました、ですから1Gから全屈位置までのシートパイプの径
を徐々に(テーパー状に)大きくし、環状隙間を小さくしたシートパイプを数種類試作し、鈴鹿に持ち込み
ました、杉本さん最終コーナーでサスが全屈した時の減衰を大きくしサスが暴れるのを防ぐ対策をしてき
きました、確認してくださいと、テストパーツの目的を明確にして走ってもらいました。組みバラシは
走行時間の間に出来るので、短時間で試作品のテストができ、方向性が見つけられました。、本番
仕様は次テストで投入出来ましたね。他のライダーにも投入すると、 阿部ちゃんが”ホオーやるじゃん”
とにこっとしてました。


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