まず両方とも適合リムサイズは3.5インチなので、ノーマルのリム幅に適合します。
このバイクは、細いフロントタイヤ、細いフロントフォーク、寝たキャスターとそれに合わせたトレール、とハンドリング的に35年以上前のバイアスタイヤ時代のハンドリングが設計の基本になっています。
つまりラジアルタイヤの乗り方、
コーナー進入時に、オートステアリング効果を最大限に活かし⇒フロントホイールを内側に切る方向に向け、(つまりフルバンクまでに方向転換を済ませ)⇒車体の進行方向のベクトルが変化する事により生じる強いトラクションを与えてタイヤのグリップを生み出す〜
というラジアルタイヤを生かす乗り方が出来ません。
山賊号の細いバイアスタイヤのハンドリングですと、タイヤのキャンバースラストを重視する乗り方になります。
それなのに、130/70だと、リーンに対してのステアリングバランスが悪くロスが出ていました。
つまり細いフロントタイヤは、寝かして早い時点でキャンバースラストが発生し旋回しようとしているのに、太いリアタイヤは、その時に接地面の左右の移動距離が長い+ラウンドプロファイルの関係で、キャンバースラストが十分に発生して居ません。
それで、バイクが起き上がろうとする力が発生し,旋回効率にロスが生じる。
(特にアクセルを開けた時にバイクが起き上がろうとする力が生じ,旋回効率が落ちる)
以上の理由により前後のタイヤがバランスよく旋回するためにはリヤのサイズダウンが正しいと判断しました。
一応ネットで、情報を調べてみたらGSX-R125のレースですと、サイズダウンが常識でした。
(サーキットでタイム計測したら旋回効率のロスがハッキリとするでしょう)
自分の考察に確信を持ってタイヤサイズを決めることが出来ました。
(レース専用タイヤのダンロップのKR410 115/70-17が適合サイズ、興味深い事に,この細いタイヤはリム幅は3.5迄対応)
ばね下の軽量化も狙っていましたが、まさか900グラム程も軽量化出来るとは夢にも思いませんでした〜
これはノーマルタイヤが重いのも一つの原因で、ミシュランあたりの130だと,ここまでの差は無いと思います。
900グラムのバネ下、更にホイール外周部分の軽量化は効果絶大でした。
路面追従性能が飛躍的に向上し、リヤが路面の凹凸にとても強くなりました。
外径が数mm 小さくなりますから、バンク角の減少が心配でしたが、今のところ路面の凹凸が有るコーナーでメインスタンドを一回擦った位でした。
因みにタイヤの表示サイズは同じでも、メーカーや種類に寄り、実際の幅はワンサイズ程違う場合は多々有ります。
(180で176ミリのと185ミリが有ったりした)
ですから、130/70でも問題無い場合も有ると思います。
しかし詳細なタイヤサイズのデータが、小排気量の場合はあまり公開されていないので確実なサイズダウンを選んだという訳です。
長くなりましたが、これがタイヤサイズを1サイズダウンした考察です。