出入業者の認証取得

知人のA社には 弱小購買先を一堂に会して会合・会食をする　時代遅れな習慣がありました。
A社が ISO9001の認証を取得したその年の会合で A社社長は得意気に 認証取得を声高に宣伝し、なお且つ ご自分は規格内容を 少しもお勉強していないのに、“購買先に「監査」をするので できるだけISO9001認証を取得するように”と、要請しました。（その知人によると、このA社 社長、創立50周年記念日の全社内懇親会では 特に 大げさには認証取得宣言は していなかったにも拘わらず、外部業者には 何故か得意げに言ったそうです。）

一時は 出入り業者の社長の間には衝撃が 走りましたが、品質保証部担当の知人には 社長から　“購買先「監査」を　厳格にヤレ”などというお達しも無かったし、出入り業者のレベルも十分に解っていたので　おこがましい「監査」はしていませんでした。それより　一部上場のような優良購買先を相手にして、逆に“お勉強”していました。

それから5年後のある日、とうとうその業者の内のB社がISO9001の認証を取ったと挨拶状を寄越しました。それも本場BSIの認証です。そのB社の社長は お勉強好きで、規格を率先して 理解し、従業員に徹底させていました。

ところが、実は 規格をよく理解していない A社資材部長、そのB社の社長と 会ってもISOの話はチンプンカンプン。なので話題を回避。これが社長同士だと どうなるの・・・？？？