クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

大盤振る舞いは良いけれど・・・・

2014年04月24日 | 安全な美容を選んでね
今朝の新聞広告にシャンプー剤のサンプルが貼り付けられた物がありましたそれだけでは足らず女性雑誌のCLA○○Yにまでついていた(そこまでしないと売れないのかな~)
 
そこには『今までのシャンプーは正しかった?」って書いてありますが、それまでにもこの手の大手メーカーは「これが最高」みたいに宣伝し新製品を販売し続けてきたではないか 
もし今まで自社が販売してきた商品は間違っていたと言うのなら、まず宣伝よりも謝罪文から書くべきではないのかな
 
それに、今更ながらノンシリコンと書いているけれど(※シャンプーのみと書いてあるけど)結局はノンシリコンシャンプーでは得られないツルツル感やシットリ感をトリートメントにシリコンを配合して感触向上をさせているのです
 
なぜなら、ノンシリコンでOKのシャンプー剤を作るには凄くコストが掛かるため安価な商品では利益が出ないし、ましてや今回の広告のような大々的な宣伝には、とてつもない宣伝広告費がかかっているため商品の製品コスト削減をするしかありません 
だって大手の新聞社なら平均して700万部以上(女性雑誌は20万部以上)の朝刊が売れているので、単純にそれと同じ数だけのサンプルを配布するとなると、それはそれは恐ろしくコストがかかります
それでも利益が回収できるような商品は、実際には幾らで作られた物なのか?を想像するだけでも恐ろしいでしょう?(知らない方が良いと思いますよ)
 
それよりも、問題なのは今日来たサンプルの宣伝コピーで、そこには「毛髪科学と育毛科学の融合により頭皮の奥までケアする」などと書いてあります 
でも商品のシャンプーやトリートメントにはラウレス硫酸Naや四級カチオンのベヘントリモニウムクロリド(原料は素手で触れない)を配合しながらも「頭皮になじませてから洗い流せ」と書いてある・・・・これはアレルギーや脱毛症の方は避けるべき原料なのです
これでは頭皮の状態を良くしたいのか悪くしたいのか全く方向性が分からないですよね? 
誤解してはならないことは、それらの商品は基本的に健康な頭皮や毛髪の方のために処方されている物であり、アレルギーや脱毛症に改善などの方を対象に作られた物では無いと言うことです
 
今回は、少しきつい表現で書いた感じですが、私たち美容師の中には脱毛やアレルギーで困っている人のために真剣に向き合っている仲間がたくさんいます
 
そんな美容師から言わせると、今回のような広告により惑わされトラブルを抱えた方にも改善を促すようなコピーを掲載するのは止めて、もっと真面目に安全性の高い商品を作って欲しいと思います
 
もし、大手化粧品メーカーさんが、高コストや高価格でも良いと思える商品を本気で開発したなら、全国にいる頭皮や脱毛症で悩む人々が、どれほどたくさん救われる事でしょうか
 
私はそんな日が来ることを心から願っています
 
 
コメント
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