クレモナ カルテット

イタリアの法律

 昨日自己所有本の1ページをコピーしたく、近くの文房具屋さんにいったら「本には著作権があってほんとうだったらコピーできないけど、今回だけは特別だよ!もし誰かに店からでて詰問されたら他の用事で来たと言う様に!!」と念を押された。余談ですが、こちらのコピー屋さんはお店の人がコピーを行いサービス料込みで一枚30円取られます。
これを友人のピアニストに話したところなんでもイタリアの著作権協会がコピー屋さんに年間約70万円を前払いした場合だけ著作権のあるものをそのお店でコピーしてもよいとし、ページ数に応じてさらに使用料が決まっているみたいです。
そうせずにコピーした場合は商店主に罰金(おそらく多額)を課すという法律が少し前出来たそうです。だからどのお店も(個人商店が多いイタリアなので)払いたくないので本や楽譜のコピーをするのを禁止。楽譜がコピーできないなんてピンチ!!

 これとは別で昨年9月に施行された法律「Scudo fiscale(税保護法)」には驚きました。
課税を逃れるために国外に不法に流失した貯蓄金を昨今の世界不況にともない国内の貯蓄準備金に取り戻したいイタリア政府は恩赦措置を施行したのです。今申告したら5%の罰金で許してあげるけど、後で見つかったらその金額の(確か)2倍の罰金を課す。というものでした。近隣諸国にはスイスやサンマリーノなどに銀行があり北イタリアのお金持ちは税金対策の為に国外に預けているみたいです。特にミラノが州都のロンバルディアはヨーロッパの中でもトップクラスの経済利益・就業率を誇っているのに貯蓄率が著しく低いというお話からも伺えます。
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